NVIDIAは2011年4月28日、AMDの次期チップセットを使ったプラットフォームで、同社の「SLI」が利用可能になることを明らかにした。SLIは、複数のグラフィックスチップを連動させて3D画像の描画性能を高めるNVIDIAの独自技術。これまでは、NVIDIA製チップセットか、IntelのプラットフォームでしかSLIは利用できなかった。

 同社テクニカルマーケティングディレクターのトム・ペターセン氏がNVIDIAの公式ブログに投稿した記事によると、AMD 990FX/990X/970チップセットを搭載したマザーボードでSLIが使えるようになる。ASUSTeK Computer、GIGABYTE TECHNOLOGY、ASRock、MSIが、それらのチップセットを採用したSLI対応の製品を用意しているという。ブログの記事ではASUSの未発表マザーボードの「Crosshair V Formula」のパッケージも掲載した。AMDは、AMD 990FX/990X/970を正式発表しておらず、詳細な仕様は不明。「Bulldozer」(開発コード名)と呼ばれるコアを使った次世代デスクトップPC向けCPU「Zambezi」(同)と組み合わせて使うチップセットとみられる。

 NVIDIAは当初、自社のチップセットでしかSLIを使えないようにしていたが、同社はチップセット事業を大幅に縮小。SLIの使用権をマザーボードメーカーにライセンスするビジネスに切り替えた。これまでライセンスを提供していたのはIntelプラットフォーム向けマザーボードだけ。グラフィックスチップ分野でNVIDIAと競合するAMDのプラットフォームにはライセンスを提供しておらず、SLIをサポートしていたのはNVIDIA製チップセットを搭載したやや古いマザーボードだけだった。