日本マイクロソフトは2011年4月14日、PowerPoint 2003でファイルを開くと、実際には破損していないにもかかわらず、「ファイルは破損しています」といったエラーメッセージが表示される場合があることを明らかにした。原因は、同社が4月13日に公開したセキュリティ更新プログラム(パッチ)。

 問題があるとされているのは、「MS11-022 Microsoft PowerPoint の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2489283)」のPowerPoint 2003向けパッチ。このパッチを適用すると、誤ったエラーメッセージが表示される場合があるという。

 具体的には、ファイルを開いた際に、「ファイル "xxxxx" は破損しているため、スライドに含まれるテキスト、画像、またはオブジェクトの一部を表示できませんでした」といったメッセージが表示される(図)。

 この問題が発生するのは、「PowerPoint 2007以降で作成され、スライドマスターなどのプレゼンテーション背景に画像が挿入されているファイル」あるいは「PowerPoint 2003で作成され、複数のマスターが存在し、各マスターに画像が挿入されているファイル」を、MS11-022のパッチを適用したPowerPoint 2003で開いた場合。

 現在同社では、「この問題の解決に向けて調査中」としている。問題を解消するためのパッチなどはまだ公開されていない。

 問題の回避策は、ファイルを編集し直すこと。同社では、(1)PowerPoint 2007/2010でスライドマスターから画像を削除する、(2)PowerPoint 2010で「PowerPoint 画像化プレゼンテーション」として保存する、(3)PowerPoint 2007でHTML形式で保存する――といった回避策を挙げている。これらの具体的な手順は、同社のWebサイトに掲載されている。