OCZ Technologyが2010年9月29日に詳細を明らかにした、SSD向けの独自インターフェース「HSDL」。現行Serial ATAの限界を大きく超える、最大20Gbpsでの転送が可能だという。日経WinPCは、HSDLを実装したSSD「IBIS」を試用する機会を得た。その性能や使い勝手を紹介する。

 HSDL(High Speed Data Link)は、OCZ Technologyが独自に開発したインターフェース。最大20Gbpsでデータを伝送可能な、「チャンネル」単位でドライブと接続する。HSDLはPCI Expressをベースにした技術で、コントローラーとドライブはmini SAS(Serial Attached SCSI)コネクターのケーブルで接続する。現在の世代のHSDLは最大2チャンネルだが、2011年には4チャンネル版が登場するという。

 OCZは、HSDL開発の理由を「従来のインターフェースの進化よりも速い割合で、SSD関連の技術が進んでいるため」とする。現行のSerial ATAは最大でも6Gbpsで、速さが求められる分野ではインターフェースがボトルネックになりかねない。HSDLはオープンスタンダードな技術で、利用にライセンス費用はかからない。

 IBISシリーズは、HSDLを採用した初めての製品。3.5インチHDD互換の大きさのドライブと、HSDLポートを1個持つPCI Express x4接続の拡張ボードがセットになっている。HSDLはバージョン1.0で伝送速度は10Gbpsだ。

IBISのドライブ部分。大きさは3.5インチHDDと同じ。手前の左側がSerial ATA用の電源端子。右側がHSDL用の端子だ。
[画像のクリックで拡大表示]

拡張ボードとドライブを接続するmini SASケーブル。実装を容易にするために、既存のコネクターを使った。
[画像のクリックで拡大表示]

HSDLの拡張ボード。コネクターのほか、PCI Expressの信号を調整して、ケーブルなどで引き回せるようにするチップ「PI2EQX5804」(Pericom Semiconductor)を搭載している。
[画像のクリックで拡大表示]

 ドライブは、100G/160G/240G/360G/480G/720G/960GBがラインアップされている。SandForceのコントローラー「SF-1222」を4個搭載したRAID0構成のドライブで、同社のPCI Express型のSSD「RevoDrive X2」とほぼ同じ作りだ(参考記事:PCIe接続で最大740MB/秒のSSD、「RevoDrive X2」をテスト)。

 インターフェースにHSDLを使用してはいるものの、構成上はRevoDrive X2のSSD部分を分離したような作りなので、読み書き速度の公称値もRevoDrive X2とほぼ同じ。読み出しは最大740MB/秒、書き込みは100G/160GBモデルが690MB/秒、240GB以上のモデルが720MB/秒。4KBのランダム書き込み時のI/O入出力回数は、100G/160GBモデルが最大10万IOPS、240GB以上のモデルが12万5000IOPSとなっている。

IBISのドライブの外装を外したところ。NANDフラッシュメモリーを搭載した基板を2枚重ねてある。
[画像のクリックで拡大表示]

IBISのドライブのベースとなる基板。Silicon Imageの「SiI3124」は、Serial ATA 3Gbps×4に対応するSATAコントローラーで、64ビット/133MHzのPCI-Xに接続できる。Pericom Semiconductorの「PI7C9X130」でPCI-XをPCI Express 1.1 x4に変換している。
[画像のクリックで拡大表示]

NANDフラッシュメモリーを搭載した基板。2個のSF-1222があることから、1枚当たり2セットのSSDになっていることが分かる。
[画像のクリックで拡大表示]

ベースの基板とSSDの基板をつなぐボード。
[画像のクリックで拡大表示]

コネクター部分のアップ。上がドライブ側、下が基板側(画像の拡大率は同一ではない)。
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら