Western Digital(WD)は2010年10月19日、Serial ATA(SATA)接続の3.5インチHDDで最大容量となる3TBモデルを発表した。日経WinPCはそのサンプル品を入手。Serial ATA 6Gbps接続に対応した500GBモデルの新製品と併せて性能を検証した。

 WDが発表したのは、「WD Caviar Green」ブランドの「WD30EZRSDTL」。ディスク1枚当たりの容量(ディスク密度)は750GBと、現在の最高水準だ。ディスク4枚で構成している。キャッシュ容量は64MB。WD Caviar Greenシリーズはどれもそうだが、回転数は「IntelliPower」として非公開となっている。WDは、同時に2.5TBの「WD25EZRSDTL」も発表した。米国市場の価格は3TBモデルが239ドル、2.5TBモデルが189ドル。

「WD Caviar Green」ブランドの3TBモデル、「WD30EZRSDTL」。ディスク1枚当たりの容量は750GB。
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 500GBモデルのSATA 6Gbps対応品は「WD Caviar Blue」ブランドの「WD5000AAKX」。回転数は7200回転/分、キャッシュ容量は16MBだ。SATA 6Gbps対応のCaviar Blueには、1TBの「WD10EALX」、750GBの「WD7500AALX」、320GBの「WD3200AAKX」、250GBの「WD2500AAKX」もある。

「WD Caviar Blue」の500GBモデルで、Serial ATA 6Gbpsに対応している「WD5000AAKX」。
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 テストに使用したパーツ構成は以下の通りだ。

●今回テストに使用したパーツ
CPUCore i7-870(2.93GHz)
マザーボードP7P55D-E Deluxe(ASUSTeK Computer)
メモリーDDR3-1333 2GB×2
起動ドライブDeskstar P7K500 500GB(日立グローバルストレージテクノロジーズ)
グラフィックスATI Radeon HD 4350搭載ボード(Sapphire Technology)
OSWindows 7 Ultimate 64ビット日本語版

 WD30EZRSDTLは当初、チップセットのSATAポートに接続した。ところが、3TB中2TB分を認識せず、正しくテストできなかった。代理店のシネックスによれば「Intel製マザーボードでは正しく認識する」とのことで、PCH(Intel P55)の問題ではないようだが、真の原因が何かは突き止めていない。今回は、2台ともオンボードのMarvell Technology Group製コントローラーに接続してテストした。

Windows 7 Ultimate 64ビット日本語版で、Intel P55のSATAポートに3TBのHDDを接続したところ、正しく容量を認識しなかった(上の図の「未割り当て」の部分)。今回は時間の都合で何が原因かは調べ切れなかった。ハードウエアではなく、OSやドライバーなどソフトウエアが原因の可能性もある。
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 テストに使用したソフトは「CrystalDiskMark 3.0」(ひよひよ氏作)と、「ATTO Disk Benchmark」(ATTO Technology)。CrystalDiskMark 3.0は「ランダム」の条件にした。ゼロで書き込むテストに比べて値が低くなる傾向がある。通常、本誌のテストではデータ量を2000MBにしたときの値を採用しているが、今回はデータ量が異なるときの値も掲載している。

 下がCrystalDiskMark 3.0の結果だ。2000MB時は順次読み出しが120MB/秒。書き込みは118MB/秒。ランダム512Kは、読み出しが40MB/秒、書き込みは約61MB/秒だ。現在売れ筋の2TBモデル「WD20EARS」は、ディスク密度667GBの最新モデルだと2000MB時に順次読み書き128~129MB/秒、ランダム512Kは読み出しが39.50MB/秒、書き込みが62.20MB/秒だった。ディスク密度が向上した分、速くなるかと期待したが、そうはなっていない。同じシステムで別のストレージをテストしても、以前と変わらない値になったため、テストのエラーは考えにくい。

WD30EZRSDTLでのCrystalDiskMark 3.0の結果。左上がデータ量50MB、右上が100MB、左下が1000MB、右下が2000MB。2000MB時は、順次読み出しが120MB/秒。書き込みは118MB/秒。ランダム512Kは、読み出しが40MB/秒だが、書き込みは約61MB/秒だ。
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WD30EZRSDTLは、ATTO Disk Benchmarkでも、読み書きともに最大約120MB/秒となっている。
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