Intelクライアントデスクトップ部門ディレクターのジョン・デサレッジ氏が来日。今後投入予定のマザーボードについて語った。最上位モデルの「DX58SO2(Smackover 2)」や、高性能なMini-ITX、厚さ20mm以下の薄型Mini-ITXなどを紹介した。

 初めにDX58SO2について説明。Intel X58チップセットを搭載した、LGA1366用のATXマザーボードだ。現行の最上位モデル「DX58SO」の後継となる。発売予定は2010年11月下旬で、実勢価格は2万円台後半とのこと。大きな強化点は3つ。1つ目はメモリースロットを従来の4本から6本に増やしたこと。2つ目はSerial ATA 6Gbpsに対応したこと。3つ目はUSB 3.0を2ポート搭載したことだ。外観でも、ノースブリッジにドクロマークの付いたヒートシンクを搭載するなどの変更点がある。

 マザーボード上のUSBピンに挿し込んで使う、Bluetoothと無線LANを組み合わせた機器が付属する。I/OパネルにはBIOSリカバリー用のスイッチや、LANポートを2個搭載。電源変換回路のフェーズ数は6と他社の主力製品と比べると少ない。しかし、オーバークロック時などの安定した電源供給については「問題ない」とのこと。

 Intel P55や同H55チップセットを搭載した同社製品でのSerial ATA 6GbpsやUSB 3.0の対応について尋ねたところ、「採用計画は無い。次世代CPUのSandy Bridge(開発コード名)対応モデルで採用する」と述べた。Sandy Bridge対応マザーボードの発表時期については、「CPUの発表と同じになる」という。

Mini-ITXマザーも積極展開

 続いてMini-ITXの今後の展開について語った。ジョン・デサレッジ氏によると、Intelが出荷するマザーボードの内訳は「高性能なモデルが5%、メインストリームのモデルが35%、入手しやすい価格を重視したバリューモデルが60%を占める。その中でもMini-ITXマザーは約25%を占め、市場も伸びている」とのこと。

 高性能なMini-ITXマザーボードの例として、Intel H57チップセットを搭載した現行製品「DH57JG(Jet Geyser)」を紹介した。2011年には本製品の後継機を投入する。新製品については「Mini-ITXでもゲームユーザー向けの性能を、小型かつ静かなシステムで実現できる。ホームシアターの用途で音楽や映像を楽しむことも可能だ」と説明した。家電に近い利用を想定しているため、起動時間を高速化する「Hyperboot BIOS」を採用。「テスト結果では起動時間が平均6秒だった。システムの構成によっては2.5秒で起動する」という。

 2011年半ばには、高さを抑えたMini-ITXマザーボードを2製品投入する。製品名や出荷時期は未定だ。

 現行製品の例として、CPUにAtom N270を搭載した「D945GSEJT」を紹介。全体的に消費電力を低減することで、ファンレスでなおかつ高さを20mm未満に抑えた。Atom D510を搭載する同社の売れ筋Mini-ITXマザーボード「D510MO」もファンレスだが、「D510MOの高さは30mmとD945GSEJTより高い。消費電力が多い分、ヒートシンクが大型になっているため」という。ほかに「現行のMini-ITXをさらに小さくしたモデルや、オールインワン向け、ATMやキオスク端末向けなどのモデルも展開していく」と述べた。

■変更履歴
マザーボードの型番が間違っている個所がありました。本文は修正済みです。[2010/10/26 11:25]