グーグルは2010年8月12日、地図検索サービス「Googleマップ」に賃貸不動産を検索する機能を追加した。検索ボックスに「下北沢 不動産」のように、地名に加え「不動産」をキーワードに指定して検索することで利用できる。地名の地図が表示されると同時に、そのエリアで賃貸可能な物件が丸印でプロットされる。既に目的の地図を表示している場合には、画面右上の「その他」ボタンをプルダウンし、「不動産」を選んでもよい。「地図を見ながら物件を探せば、意外な穴場物件を見つけられることもある。新しい部屋探しの手段を提供したい」(河合敬一シニアプロダクトマネージャー)。

 条件を指定して絞り込むことも可能。不動産を検索中、画面左側に並んだ各種項目を入力するか、ラジオボタンをオン/オフすればよい。絞り込みの項目としては、賃料や間取り、面積、エアコンの有無、オートロックの有無などがある。なお、物件の詳細を知るには、個々の丸印をクリックする。ポップアップした画面で「詳細」を選ぶと、その物件の不動産情報のページにジャンプする。この画面では、物件までの経路検索をしたり、近くの駅の時刻表を調べたり、現地のパノラマ写真「Googleストリートビュー」を見たりできる。

 賃貸不動産の物件情報は、ジアースが提供する。99年に設立した同社は、全国の不動産会社から物件情報の供給を受け、これを検索できるサービス「ジアースβ版」を手掛ける。アパマンショップネットワークやセンチュリー21・ジャパンなど、大手の不動産会社からの情報も含まれ、約100万件の賃貸物件をデータベース化し日々更新している。その全データを、今後グーグル側に渡す。「全国の賃貸物件は約300万件あるとされ、約3分の1をカバーする」(ジアースの池添吉則社長)。もちろんジアースは今後も引き続きデータベースを拡充していく。一方、グーグルはほかの不動産データベース会社とも提携したい考えだ。

 なお、Googleマップでは、複数の検索結果を重ね合わせるレイヤー機能を用意しており、不動産の検索時にも活用できる。例えば、不動産を探した後、「小学校」をキーワードに新たに検索する。これで、賃貸物件の場所と小学校の場所を同時に見られる。小学生の児童がいる家庭が引っ越し先を探す場合に便利だろう。個別のレイヤーをオフにしたい場合には、画面左下にある「+」マークをクリックする。