米グーグルは2010年5月19日(米国時間)、無料で利用できる新しい動画フォーマット「WebM」を発表した。主にWebで動画を配信するための規格で、動画コーデックには「VP8」を採用。米モジラや米アドビシステムズ、ノルウェーのオペラソフトウエアなど、多数の主要メーカーが対応することを表明している。

 WebMで採用されたVP8は、グーグルが買収した米On2 Technologiesの技術。WebMの発表に合わせて、グーグルでは、VP8を無料で利用できるオープンソースにしたことを明らかにした。音声コーデックには「Vorbis(ボルビス)」、コンテナーには「Matroska(マトロスカ)」を採用。これらもオープンソースである。

 同日、モジラやアドビシステムズ、オペラソフトウエアなど、主要メーカー20社以上がWebMの対応を表明。Webブラウザーの「Firefox」や「Opera」、「Flash Player」などで利用可能にするという。FirefoxとOperaについては、WebMに対応した開発者向けの実験版が既に公開されている。

 グーグルでは、Webブラウザー「Chrome」や動画共有サイト「YouTube」で対応することを明らかにしている。同日以降YouTubeにアップロードされた動画の一部は、WebMでも配信している。ChromeのWebM対応版は5月24日に公開する予定だ。

 米マイクロソフトではWebMのサポートを表明していないが、VP9には対応する予定。同社の公式ブログによれば、次期ブラウザー「Internet Explorer 9(IE9)」では、ユーザーがVP8のコーデックソフトをインストールすれば、VP8形式の動画を再生できるようにするという。