Intelは2010年3月16日(現地時間)、2ソケットのサーバー向けCPU、Xeon 5600番台を発表した。これまで「Westmere-EP」という開発コード名で呼ばれていたもの。2009年3月に発表したXeon 5500番台(開発コード名:Nehalem-EP)の後継に当たる。上位モデルは6コアを内蔵し、Hyper-Threadingにより12スレッドを同時に実行できる。ピン互換でチップセットが共通なため、既存の5500番台向けのハードウエアを大幅に修正せずに5600番台に対応させることができる。

 Xeon 5000系は、汎用性や効率性を重視したサーバー用CPUの中核モデルと言える。Westmere-EPは製造プロセスが32nmで、マイクロアーキテクチャーは従来のNehalem-EPと大きく変わっていない。3次キャッシュを12MBに増大させた点が大きな違いと言える。同社の測定によると、5500番台の最上位に当たるX5570に比べ、5600番台の最上位に位置するX5680は最大で60%程度の性能向上を果たしているという。逆にX5570と同程度の性能を持つ低消費電力版のL5640では、消費電力が30%減少したとしている。

 こうした性能や電力利用効率の向上に加え、新たに暗号化/復号化のためのハードウエアである「AES-NI」、およびハードウエアやソフトウエアの改変を検知する機構である「TXT:Trusted Execution Technology」を搭載した。ただしTXTを利用するにはハードウエアがTPM(Trusted Platform Module)を搭載している必要があり、既存のハードウエアそのままでは利用できない可能性が高い。

 製品系列は下表の通り。なお、ローエンドに相当する部分は従来のNehalem-EPを継続して販売する。

●Intelが発表した新型Xeonの主な仕様
価格は1000個受注時のメーカー向けの卸価格。
製品名コア数動作周波数(GHz)TDPQPIの速度価格
X568063.33GHz130W6.4GT/秒1663ドル
X567062.93GHz95W6.4GT/秒1440ドル
X566062.80GHz95W6.4GT/秒1219ドル
X565062.66GHz95W6.4GT/秒996ドル
X567743.46GHz130W6.4GT/秒1663ドル
X566743.06GHz95W6.4GT/秒1440ドル
E564042.66GHz80W5.86GT/秒774ドル
E563042.53GHz80W5.86GT/秒551ドル
E562042.40GHz80W5.86GT/秒387ドル
L564062.26GHz60W5.86GT/秒996ドル
L563042.13GHz40W5.86GT/秒551ドル
L560941.86GHz40W4.8GT/秒440ドル
W368063.33GHz130W6.4GT/秒999ドル