キングジムは2010年2月17日、日本語入力エディター機能を持つ電子メモ帳「ポメラ」の低価格モデル「DM5」を3月9日に発売すると発表した。キーボードや液晶パネルを変更することで従来モデル「DM20」「DM10」より量産コストを削減し価格を2万790円とした。女性や学生などのユーザー層の開拓を図る。

 DM5のキーボード部は、従来モデルと同様に折りたたみ式。ただし、従来モデルのキーボード部は、開くと同時にきょう体中央へスライドする機構だったが、DM5ではこの機構を省き、きょう体右側にキーボード部が展開するようにした。「キーボードそのものの機構は従来モデルと変えておらず、キータッチやキーピッチも同じ」(キングジム 開発本部 電子文具開発部の佐久間学氏)という。

 また、液晶ディスプレイを液晶モデルのモノクロTFT方式からモノクロSTN方式に変更した。一般にSTN方式の液晶パネルはTFT方式のパネルより視認性が低くなるが、部材コストが低い。画面サイズはDM10と同じ4インチ。画素数は320×240ドットで、DM10の640×480ドットより下げている。文字サイズは12×12、16×16、20×20、24×24ドットの4通りに設定可能。12×12ドット表示時は1画面に26字×17行、24×24ドット表示時は1画面に13字×8行をそれぞれ表示できる。

 本体の内蔵メモリーにユーザー用領域があり、最大6ファイル、1ファイル当たり最大8000字を記録可能。このほか、最大16GBのmicroSDHCカードをスロットに挿入し、編集したテキストファイルを保存できる。パソコンとのデータのやりとりは、DM10と同様にUSBケーブルまたはmicroSDHCカード経由。DM20で搭載したQRコードの作成機能は搭載しない。電源は単4形電池2本。アルカリ電池使用時は25時間、ニッケル水素充電池使用時は20時間の連続駆動が可能。外形寸法は幅145(キーボード展開時は250)×奥行き104×高さ31mm、重さは電池を除き285g。天板の色は黒、銀、ピンクの3種類。銀とピンクは、天板以外の塗装を白で統一しており、部材の共通化を図っている。

 キングジム 代表取締役社長の宮本彰氏は、DM5の狙いについて「ポメラは2009年末までの累計で10万台を出荷し、順調に市場が拡大している。一方で、『価格がもう少し安ければ使いたいのだが』という声もいただいた。従来モデルは男性を中心としたビジネスパーソンが購入するケースが多かったが、DM5により女性や若い世代の方々にもポメラを使ってほしい」と語った。