中国のファーウェイ・テクノロジーズは、2010年2月15日からスペインで開催中の携帯電話展示会「Mobile World Congress 2010」(以下、MWC)において、今後発売予定の最新型の携帯電話関連機器をブース内で大量に展示している。

 現在主流のデータ通信方式HSPA(High Speed Packet Access)の高速バージョンであるHSPA+(HSPA Evolution)に対応したスマートフォンや、次世代の携帯電話方式であるLTE(long term evolution)やDC-HSPA(dual cell high speed packet access)に対応したUSB型のデータ通信装置がある。ほかにも、日本で発売済みの「Pocket WiFi」の兄弟バージョン、米グーグルの「Android」を搭載したデジタルフォトフレームなど、盛り沢山の展示内容だ。

 同社がMWCの目玉として展示するのがHSPA+に対応した「U8800」。「世界で初めてとなる、HSPA+に対応したスマートフォン」(説明員)という。下り方向のデータ通信速度は14Mビット/秒。OSはAndroid(バージョン2.1)で、3.8型のタッチ式液晶ディスプレイを備える。「11月ごろには出荷できる」(説明員)。

 USB型データ通信装置は、LTEに対応するのが「E398」、DC-HSDPAに対応するのが「E372」。E398は、2×2のMIMOに対応し、20MHzの周波数帯域を利用した場合で、下り方向の通信速度は100Mビット/秒。DC-HSPAやHSPA+(下り21Mビット/秒)、HSPA(下り7.2Mビット/秒)にも対応したマルチモード型の製品だ。一方のE372は、下り方向の通信速度は42Mビット/秒。こちらも、HSPA+やHSPAに対応する。「E398は201年第4四半期、E372は第2四半期に出荷する見込み」(説明員)。

 携帯電話機能を内蔵した無線LANルーター「Pocket WiFi」の兄弟バージョンとして展示したのが、「E5 II」。E5 IIの外観はPociet WiFiとそっくりだが、内蔵の通信チップをアップグレードしている。下り方向の通信速度は21Mビット/秒(Pocket WiFiは7.2Mビット/秒)。「2010年前半に出荷する」(説明員)。なお、ブースには、Pocket WiFiをベースに、きょう体のデザインを変更し、かつ本体のボタンを電源ボタンと操作ボタンの2つに減らした「E583C」も披露していた。

 AndroidをOSに採用した通信機能内蔵型のデジタルフォトフレームが、「SmaKit S7」。タッチ式で操作できる800×480ドットの7型液晶ディスプレイを搭載する。携帯電話機能に加え、無線LAN、Bluetoothに対応し、単に写真やハイビジョン動画を再生するだけでなく、Webブラウザーやメールソフト、天気予報などを表示するウィジェットなども使える。「いわばクラウド向けの端末としても使える。携帯電話会社向けに卸す際に、要求に合わせて搭載するソフトをカスタマイズする」(説明員)。本体部とクレードル部に分かれており、本体はバッテリー駆動も可能。「使い続けて約4時間使える」(説明員)。クレードル部にはHDMI端子があり、テレビへ映し出すことも可能だ。2010年第二四半期の出荷を予定する。