ASUSTeK Computerは2009年11月12日、Serial ATA 6GbpsとUSB 3.0のコントローラーを搭載した拡張ボード「U3S6」やマザーボード「P7P55D-E Premium」を発売した。U3S6の実勢価格は4800円、P7P55D-E Premiumは3万6000円。日経WinPC編集部はU3S6を入手、Seagate Technologyが9月に発表したSerial ATA 6Gbps対応HDD「Barracuda XT」を使って、新世代インターフェースの実力を検証した。

 P7P55D-E PremiumはチップセットにIntel P55を採用した、LGA1156対応のATXマザーボード。CPUはCore i7-800シリーズやCore i5-700シリーズが使える。メモリーはオーバークロックにより最大DDR3-2200を利用可能。拡張スロットはPCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×2。Serial ATA 3Gbps×6、JMicron TechnologyのJMB368によるUltra ATA/133×1、2系統のGigabit Ethernet、IEEE 1394aなどを備える。

USB 3.0とSerial ATA 6Gbpsに対応した「P7P55D-E Premium」。Core i7-800シリーズやCore i5-700シリーズのLGA1156ソケットを持つATXマザーボードだ。
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 P7P55D-E PremiumはUSB 3.0用にNECエレクトロニクスの「μPD720200」、Serial ATA 6Gbps用にMarvellの「88SE9123」を搭載している。これらをPLX Technologyのスイッチチップ「PEX 8613」に接続し、PEX 8613はさらにPCI Express x4でIntel P55につながっている。

 スイッチチップを経由するのは、転送速度の問題があるためだ。USB 3.0は片方向の転送速度が5Gbps(500MB/秒)のPCI Express 2.0 x1をベースにしているし、Serial ATA 6Gbpsは名称の通り6Gbps(600MB/秒)で転送する。このため、片方向の転送速度が2.5GbpsであるPCI Express 1.1 x1にそれぞれのチップを個別に接続してしまうと、USB 3.0やSerial ATA 6Gbpsの転送速度の高さが生かされないことになる。Intel P55が備えるPCI Expressは仕様上は2.0規格であるとしながらも、片方向の転送速度は1.1と同等の2.5Gbps(250MB/秒)でしかない。

 P7P55D-E Premiumでは、USB 3.0やSerial ATA 6GbpsのコントローラーチップをスイッチチップとPCI Express 2.0 x1で接続している。転送速度はそれぞれ片方向で500MB/秒となる。スイッチチップとIntel P55はPCI Express 1.1 x4で接続する。転送速度は片方向で1GB/秒であり、Intel P55に個々のチップを直結するよりもインターフェースの速度が生かせるようになっている。U3S6もP7P55D-E Premiumと同様の構成で、PCとはPCI Express x4で接続する。

USB 3.0とSerial ATA 6Gbpsのコントローラーを備える「U3S6」。PCとはPCI Express 1.1 x4で接続する。U3S6からUSB 3.0を省いた「PCIE GEN2 SATA6G」(実勢価格は4000円)も同日発売になった。
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U3S6が搭載しているチップ。左からUSB 3.0用の「μPD720200」、スイッチチップの「PEX 8613」、Serial ATA 6Gbpsの「88SE9123」。
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