東芝は、自社製SSDの個人向けの単体販売を始める。パソコンメーカー向けの卸売品として供給している製品を、パーツショップなどの販売ルートにも広げる。提供時期は未定だが、早ければ2009年末~2010年初頭になる見込み。東芝のSSD事業部門幹部が日経WinPCの取材に対し明らかにした。

 同社推計によると、現在の国内ノートPC市場において、ストレージ機器としてSSDを採用している比率は、低~中価格帯では3%程度。一方、高価格帯に限るとSSDの普及率が15%に達している。国内の自作PC市場でもSSDの販売が好調に推移しており、上級ユーザーの間で購買意欲が高まっていると判断し参入を決めた。同社はHDDにおいて自社製品の単体販売を実施しているが、SSDとHDDは東芝社内で担当している事業部門が異なる。このため現在、SSDの販売経路の確保を進めており、向こう半年以内をめどに発売する意向だ。

 同社は現在、2.5インチ型と1.8インチ型で容量が64G~512GBのSSDと、ネットブック向けのモジュール型SSDのラインアップを持つ。NAND型フラッシュメモリーとコントローラーの両方を自社生産している強みを生かし、256GBや512GBなど大容量品のSSDの量産出荷で他社に先行している。自社製フラッシュメモリーを最適に制御できるようコントローラーに載せるファームウエアのアルゴリズムを調整するなどしてアクセス速度を高め、差異化を図る。

 単体販売するSSDのラインアップと価格は未定だが、Intel製品など主要他社のSSDと同水準を見込む。当初は現行の43nmプロセスで製造したNAND型フラッシュメモリーを使うが、2010年1~6月にも32nmプロセス品に切り替える。微細化により量産コストを削減することで、2009年7月に34nmプロセス品の量産出荷を始めているIntelなどに対抗し、価格競争力を強化する意向だ。


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