セキュリティ企業の米トレンドマイクロは2009年7月26日、新たなタイプの偽ソフト(偽セキュリティソフト)を確認したとして注意を呼びかけた。インストールすると、実行中のプログラムを「ウイルスに感染している」として強制終了させて、偽ソフトの有料版を購入するように“脅迫”する。

 ここでの「偽ソフト」とは、大した機能を持たないにもかかわらず、ウイルス対策などの機能を備えていると偽って配布されるソフトのこと。インストールすると勝手に動き出して、「ウイルスが見つかった」「システムに致命的な欠陥がある」といった偽の警告を表示。問題を解消したければ、有料版を購入する必要があるとして販売サイトにユーザーを誘導し、クレジットカード番号などを入力させる。ユーザーを脅して購入させようとするために、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」や「詐欺的なソフトウエア」などとも呼ばれる。

 今回報告された偽ソフトは、偽の警告を表示することに加え、現在実行されているアプリケーションプログラム(EXEファイル)をすべて強制終了する(図1)。ただし、Windowsの実行に必要なシステムファイルについては終了しない。

 強制終了後、「(実行されていた)アプリケーションは、ウイルスに感染しているため実行できません。あなたのウイルス対策ソフトをアクティベートしてください」といったポップアップを表示する(図2)。ここでの「アクティベート」とは、偽ソフトの販売サイトにアクセスして、カード番号を入力することを指す。トレンドマイクロの情報には記載されていないが、カード番号を入力して購入手続きをしても、問題は解消されない可能性が高い。

 トレンドマイクロでは、今回の偽ソフトに対応済み。同社対策製品では「TROJ_FAKEAV.B」として検出・駆除するという。