日本AMDは2009年6月30日、「Phenom II X4 42 Black Edition TWKR」を発表した。定格外の動作周波数で動かす、いわゆる「オーバークロック」の愛好者に向けたモデル。一種の試用品で市販はしない。日本では、イベント参加者へのプレゼントという形で提供する。

 Phenom II X4 42 Black Edition TWKRは、製造プロセス45nmのクアッドコアCPU、Phenom II X4の選別品。6MBの共有3次キャッシュを備えるなど、基本的な仕様は既存のPhenom II X4と変わらない。パッケージもAM3だ。「Phenom II X4 955 Black Editionよりもオーバークロックしやすい(オーバークロック耐性の高い)エンジニアリングサンプル」(日本AMD)で、市販の予定はない特別バージョンとの位置付けだ。世界中のオーバークロック愛好者に、Phenom II X4の動作周波数の限界にチャレンジしてもらうために用意した。

 Phenom II X4 42 Black Edition TWKRは倍率を自由に変更できるが、基本の動作周波数は2GHzになっている。名称中の「42」はそれぞれ4コア、2GHzを示す。「TWKR」は「微調整するもの」などの意味を持つ「Tweaker」の略だ。

 Phenom II X4 42 Black Edition TWKRの公開に合わせて日本AMDは報道関係者向けに説明会を開催。オーバークロックのデモも実施した。その様子を写真を交えてお伝えする。

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 日本AMDによるプレゼンテーション。「Introducing:」と大々的に書かれているが、市販品ではないので普通のユーザーが目に触れる機会は(少なくともこの発表時点では)ほとんどないとみられる。動作周波数(Freq)とHyperTransportの周波数(HT Link)が書かれていないのは、任意に設定して使う前提のモデルであるためだ。

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 Phenom II X4 42 Black Edition TWKRは、エンジニアリングサンプルという位置付け。数は「全世界で100個弱」(日本AMD)。日本では当初7個あり、そのうち1個がテストで故障して6個になった。追加で生産(選別)する予定は無いという。こうしたモデルをオーバークロック愛好者に提供することで、AMDには「テスト結果を今後の製品に生かせる」(同社)というメリットがあるそうだ。

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 Phenom II X4 42 Black Edition TWKRの入手方法。2009年7月4日から22日まで実施される、Phenom II X4 955 Black Editionを使ったオーバークロック大会の参加者に抽選で1個をプレゼントする。「第一弾」で、第二弾、第三弾の予定もある。詳細はまだ決まっていないという。

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