セキュリティ企業の米シマンテックは2009年4月8日、「画像スパム(イメージスパム)」に分類される迷惑メール(スパム)が、2週間ほど前から急増していることを伝えた。迷惑メール全体に占める割合が、以前は1%程度だったものが、最近では7%を超えたという。

 画像スパムとは、製品やサービスなどの宣伝文句を画像ファイルにして添付する迷惑メール。画像スパムの目的は、迷惑メール対策ソフト(迷惑メールフィルター)を回避すること。

 迷惑メール対策ソフトの多くは、メールの件名や本文に含まれる単語や文章を解析し、その結果を迷惑メールかどうかの判断材料にする。そこで画像スパムは、宣伝文句などをGIFやJPEGなどの画像ファイルに記載して添付する。画像スパムの多くはHTMLメール。HTMLメールに対応したメールソフトなら、画像がメールの本文中に表示される。

 画像スパムが増え始めたのは2006年後半。シマンテックの調べでは、2007年1月には、迷惑メールの52%が画像スパムを占めるに至った。ところが同月をピークに、画像スパムの割合は減少。2008年になると、迷惑メール全体の1%程度まで落ち込んだ。迷惑メール対策ソフトの多くが、画像スパムに対応し始めたのが一因だと考えられる。

 その後、一時的に若干増えることはあったが、1%前後で推移。ところが、2009年3月中旬ごろから再び増加した(図1)。

 再び増えている理由として同社では、画像スパムが減っていることで、「迷惑メールフィルターの画像スパム対策が甘くなっている可能性がある」と、迷惑メール送信者が考えているためではないかと推測。迷惑メール送信者はあの手この手でフィルターを回避しようとしている。その一つとして、画像スパムを再び試している可能性があるとしている。

 同社によれば、画像スパムの多くはバイアグラなどの医薬品を宣伝するメール。内容は従来の画像スパムとほとんど同じだが、最近では、宣伝する商品は同じで、価格の通貨単位だけを変えたメールが増えているという。例えば、同じバイアグラを宣伝する、「ユーロ版」と「米ドル版」の画像スパムが確認されている(図2)。