米デルのマイケル・デル会長兼CEOは2009年3月24日に来日記者会見を行い、10型液晶を搭載するネットブックの発売を検討していることを明らかにした。同社は現在、8.9型液晶を搭載するネットブック「Inspiron Mini 9」と12.1型液晶のモデル「Inspiron Mini 12」を販売しているが、10型液晶のモデルはそろえていない。これに対して、国内のネットブック市場では10型液晶を搭載した製品が人気を集めている。こうした状況の中で、デルも10型液晶モデルを投入するなど、ネットブックの製品ラインアップを増やしていく戦略を採ることになりそうだ。

 デル会長はさらに、「2009年は日本の携帯電話事業者などと連携して、無線データ通信機能を内蔵したネットブックを投入していきたい」と述べた。国内ではソニーがNTTドコモと連携して、3Gデータ通信機能を内蔵したネットブック「VAIO type P」を販売している。また、通信機能を内蔵していないデルのネットブックも、イー・モバイルなどの通信アダプターとセットにすることで、初期費用を抑えた販売の対象となっている。デルは携帯電話事業者との連携を今後強めていき、ネットブックの拡販につなげたい考えだ。

 デルはアルミボディーを採用することでデザイン性を高め、最薄部16.4mmのきょう体を実現した高級ノートパソコン「Adamo」を3月27日に発売するなど、普及機から高級機まで幅広い製品ラインアップを用意している。ネットブックの市場は2008年後半から急激に立ち上がったが、デル会長は「ノートパソコン市場の中で20%前後の割合を占める形で、ネットブック市場は今後も成長していくだろう」と述べた。