NVIDIAは2008年11月17日に公開される最新グラフィックスドライバー「GeForce Release 180」の詳細を明らかにした。

 GeForce Release 180の特徴は大きく3つある。一つは新チップセット「Intel X58」搭載マザーボードでのSLIの対応。複数のグラフィックスボードを組み合わせて描画性能を高めるSLIは、サーバー向けの「Skulltrail」プラットフォームを除き、これまで同社のチップセットでのみ動作した。GeForce Release 180では、既に同社のイベントなどで発表していた通り、同社のチップセットに加えIntelの次期主力CPUの「Core i7」対応の新チップセットIntel X58でも動作するようになる。ブリッジチップの「nForce 200」を使う場合と使わない場合の2つの実装方法があり、使わない場合でも2枚のボードを使う「2-way」、3枚のボードを使う「3-way」、4枚のグラフィックスボードを使う「Quad SLI」に対応する(図1)。ただし、nForce 200を使わない場合は、3枚以上搭載する際にPCI Expressの帯域がx16からx8に下がる。

 2つ目の特徴は、複数のディスプレイでSLIを利用できること。2台のディスプレイを使って両方に対応ゲームの別画面を表示できる(図2)。一方のディスプレイでゲームの画面を表示し、もう一方でほかのソフトの画面を表示することも可能だ。

 3つ目の特徴は複数のグラフィックスボードを搭載したとき、そのうちの1枚だけに、同社の物理演算処理技術「PhysX」の処理を実行させられること。同社の現行のグラフィックスボードはグラフィックス描画とともに、爆発や煙などをリアルに表現できる物理演算処理技術「PhysX」を同時に処理できる。新たに実装した「Multi-Card」というモードでは、同社の複数のグラフィックスボードを搭載した際、1枚のボードに描画処理、もう1枚のボードにPhysXの処理を担当させられる(図3)。SLIでは、同じグラフィックスボードを組み合わせる必要があるが、Multi-Cardでは性能の異なるボードの組み合わせでもOK。安価なグラフィックスボードを増設してPhysXの処理を担当させることで、処理性能が向上するという。