米シマンテックは2008年10月15日、「画像スパム(イメージスパム)」に分類される迷惑メール(スパム)が2008年9月中旬以降、増えているとして注意を呼びかけた。迷惑メール全体に占める割合が、以前は1%程度だったものが、2008年10月上旬には8.6%に達したという。

 画像スパムとは、製品やサービスなどの宣伝文句を画像ファイルにして添付する迷惑メール。画像スパムの目的は、迷惑メール対策ソフト(迷惑メールフィルター)を回避すること。

 迷惑メール対策ソフトの多くは、メールの件名や本文に含まれる単語や文章を解析し、その結果を迷惑メールかどうかの判断材料にする。そこで画像スパムは、宣伝文句などをGIFやJPEGなどの画像ファイルに記載して添付する。画像スパムの多くはHTMLメール。HTMLメールに対応したメールソフトなら、画像がメールの本文中に表示される。

 この戦略が“成功”したためか、2006年9月以降、画像スパムは急増。シマンテックの調べでは、2007年1月には、迷惑メールの52%が画像スパムだったという。ところが同月をピークに、以降、画像スパムの割合は減少。2008年になると、迷惑メール全体の1%程度まで落ち込んだ。迷惑メール対策ソフトの多くが、画像スパムに対応し始めたのが一因だと考えられる。

 ところがシマンテックの観測では、2008年8月には迷惑メール全体の1.6%だった画像スパムが、同年9月には2.6%に急増。9月中旬から増え始めたという。増加傾向は続き、同年10月上旬の10日間では、迷惑メールの8.6%が画像スパムだった。

 画像スパムを言語別で見ると、50%以上は英語。次いで、ロシア語が多かったという。内容としては、出会い系のサービスや、怪しい医薬品を宣伝するものが多くを占めた。また、フィッシング詐欺を狙った迷惑メール(偽メール)の中にも、画像スパムの手法を用いているものが確認されたとする。

 手法自体は従来と変わらない。しかしながら、これだけ増えているところみると、迷惑メール送信事業者の中には、画像スパムを再び採用する動きがあるのかもしれないと、同社スタッフは分析する。

 とはいえ前述のように、迷惑メール対策ソフトの多くは画像スパムに対応済み。このため同社スタッフは、今後、画像スパム再び増加することがあっても、“効果”を上げることはないだろうとコメントしている。