千葉市・幕張メッセで開催中のITエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」で東芝は、メタノール燃料電池とリチウムイオン充電池を搭載したハイブリッド電源による携帯電話の試作機と、小型ダイレクトメタノール系燃料電池(Micro Direct Methanol Fuel Cell;DMFC)を展示している。

 ハイブリッド電源による携帯電話の試作機では、リチウムイオン電池のみの携帯電話に比べてメタノール燃料電池を利用した場合、約2倍の駆動時間を実現できるという。DMFCのカートリッジには約50mlのメタノール燃料が入っており、このカートリッジから携帯電話にメタノール燃料を注入し、充填する。50mlで約15回程度の充填が可能だという。

 リチウムイオン電池が消費されると自動的にメタノール燃料から充填する仕組み。メタノール燃料さえあれば、「充電するための電源がなくてもずっと使い続けられる」(担当者)ことになる。

 東芝では「端末や外付けか内蔵かなどについては未定だが、何らかの携帯機器端末で今年度中に商用化を目指す」としている。商用化した場合、携帯端末の価格は現行品の約2倍、カートリッジ1本の価格は1000円前後になる見込み。

 なお、パソコン用燃料電池の商用化は未定。「技術的にはすでにできるところまできている。小型パソコンなども増え、需要はあるはずだが、製造側とのすり合わせがまだ進まない」(担当者)という。