PC Onlineの連載コラム「パソコン買うか買わぬか思案中」「Macを仕事に徹底活用」などでお馴染みのビジネス書作家、戸田覚氏が、9月30日から始まった「CEATEC JAPAN 2008」で、ノートパソコン購入セミナーの講師を務めた。

 セミナーのテーマは「最新モバイルノート 一刀両断」。毎年300機種以上のパソコンを評価し、辛口の評論で知られる戸田氏が、現在発売中のノートパソコンについて、メリットとデメリットを率直に語った。

 今回のセミナーは、「ネットブック」「セミモバイル」「ピュアモバイル」の3部構成。「実はしゃべるほうが好き」という戸田氏からは、普段の記事を超える辛口発言が連発した。

 第1部は、5万円で買えるモバイルとして最近注目を集めている「ネットブック」。戸田氏は、米国で普通のデスクトップPCやノートPCに300~500ドルで買えるものがあることを紹介し、「ネットブックは必ずしも安くない」と言い切る。ただ、コンパクトなパソコンの選択肢が広がったことは評価。大きさの割には、液晶や拡張性もまずまずという。そのうえで、液晶の解像度や、バッテリーの持ち時間など、ネットブックの弱点を具体例とともに検証。「自分のパソコンの予備や、子供用として購入するなら価値がある」と結論付けた。最後にネットブックを購入する際のチェックポイントである、HDD容量やタッチパッドについても詳しく解説した。

 第2部は、戸田氏が最もコストパフォーマンスが高いと薦める「セミモバイルノート」。「セミモバイル」とは、13~14型の液晶で2kg前後のノートパソコンを指す。デルなどの直販メーカーなら、10万円以下で購入できる。冒頭で戸田氏は「セミモバイルはまったく持ち運びには向かない」と明言。重量やバッテリー駆動時間が不十分であることを、自身が購入した日本ヒューレット・パッカードのセミモバイルノートを例に解説した。

 ではなぜお薦めなのか。それは1台目のパソコンとしてとても使い勝手が良いからだという。現在、据え置き型のノートパソコンでは15.4型が一般的。だが15.4型と13.3型の表示解像度はまったく同じなので、それならば設置面積の小さな13.3型のほうが日本の住宅事情には合っているという。性能についても「ネットブックやピュアモバイルに比べると、セミモバイルは2倍以上高速に感じる」と経験に基づいて証言。動画を駆使したプレゼンテーションも難なくこなせるとのことだ。

 第3部では、いよいよ真打の「ピュアモバイルノート」について熱弁。パナソニックの「レッツノート」や東芝の「ダイナブックSS RX」など、1kg前後の超軽量パソコンが話題に上った。戸田氏はここで、「某社の工場で撮影してきた写真」を紹介し、メーカーがどのようにして軽量化しているのかを具体的に解説。「これだけ開発費がかかると、ピュアモバイルノートが20万円以上の価格になってしまうのは仕方がない」という。そのうえで、「持ち歩きたいなら借金してでもピュアモバイルを買うべき」と力説した。さらに、自身が現段階で薦めるモバイルノートとして、「レッツノートR」と「ダイナブックSS RX」を紹介。両者の選択のポイントを解説した。

 セミナーの最後には、受講者からの質問を受け付けた。「ネットブックの堅牢性は?」「パソコンを買い換える時期の目安は?」「発熱が少ないノートはどれ?」など、続々と質問が寄せられた。

 このセミナーは、10月1日も14時、15時、16時に開催される。パソコンの購入を検討している人は、これを機に、自分の疑問を戸田氏にぶつけてはどうだろうか。会場は、ホール5の「モバイルコンピューティングPLAZA」にある「ソリューションシアター」。詳細は、モバイルコンピューティングPLAZAの特設サイトを参照されたい。

■変更履歴
記事公開時、最終段落で「モバイルコンピューティングPLAZA」の会場を「ホール4」としておりましたが、正しくは「ホール5」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/10/01 12:40]