NTTドコモは2008年9月29日、カナダのリサーチインモーション(以下、RIM)が開発したスマートフォン「BlackBerry Bold」を2009年第1四半期に発売すると発表した。W-CDMA方式とGSM方式に対応しており、日本だけでなく海外でも使える。データ通信の仕様は、HSDPA(3.6Mビット/秒)に準拠する。無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)も使える。電子メールソフトやWebブラウザ-を内蔵しており、手のひらの上でインターネットへアクセスできる。1GBのメモリーを内蔵するうえ、microSDメモリーカード用のスロットを用意。最大16GBのmicroSDメモリーカードを認識する。大きさは幅66×奥行き114×厚さ15mm。重さは約136g。価格は未定。

 米国ではRIMが9タイプのBlackBerry端末を販売している。全機種に共通する特徴は、QWERTY配列のキーボードやメニュー操作用のダイヤルまたはトラックボールを備える点。また、搭載する電子メールソフトの操作性に定評があり、携帯メールのようにプッシュ型で配信されるメールを片手で次々と閲覧したり、キーボードを使って素早くメールの文面を作成したりしやすい。

 BlackBerry Boldはシリーズ最上位機種であり、米国では5月12日に発表された。2.7型(480×320ドット)の大型液晶を搭載するほか、音楽や動画の再生ソフトを搭載しており、米アップルの音楽再生ソフト「iTunes」と連携できるのが特徴。パソコン上の楽曲や映像ファイルを転送して、外出先で楽むことが可能だ。背面には200万画素のカメラ機能もある。従来のBlackBerryシリーズはビジネス色が強かったが、BlackBerry Boldは個人がプライベートの場面でも楽しめるエンターテインメント性をプラスした。米アップルのスマートフォン「iPhone 3G」の対抗として、最も有力な機種とされている。

 NTTドコモは2006年に「BlackBerry 8707h」を国内市場に投入、2008年8月以降は個人向けにも販売してきた。BlackBerry Boldはそれに次ぐ2機種目となる。同社は、BlackBerryを含め、2009年中に10機種のスマートフォンを出荷する計画。BlackBerry Boldは、その中で戦略的な製品に位置付ける。「パソコンの利便性を手のひらに凝縮したものがBlackBerry Bold。主に法人向けに積極的に売り込んでいく」(山田隆持代表取締役社長)。

 BlackBerryシリーズを利用するには、通常の料金プランに加え、NTTドコモが提供する専用のデータプランを契約する必要がある。法人向けは「ブラックベリーエンタープライズサービス」で、BlackBerryが企業内の各種グループウエアサーバーにアクセスし、安全にデータを送受信する機能を提供する。個人は、ゲートウエイサービスの「ブラックベリーインターネットサービス」を契約する。現時点では、いずれの専用データプランもデータ通信料が従量制だが、「製品投入に合わせて、Biz・ホーダイ ダブルのような定額制も採用したい」(串間和彦ソリューションビジネス部長)。また、NTTドコモの携帯メール「iモードメール」にも対応させる計画もある。