携帯電話事業者の米ティー・モバイル(T-Mobile)は2008年9月23日(現地時間)、米グーグルが開発した携帯電話向けOS「Android」を搭載した携帯電話機「T-Mobile G1」を発表した。G1は世界で初めてAndroidを搭載した携帯電話機となる。タッチパネル対応の大型液晶を搭載しただけでなく、QWERTY式のキーボードを搭載。グーグルの既存サービスとの連携がウリで、「Gmail」「Google マップ」「Google カレンダー」「Google トーク」「YouTube」などのサービスへワンタッチでアクセスできる。Googleマップでは、「ストリートビュー」も参照できる。米国では10月22日から、英国では11月から出荷する。2009年第1四半期をめどに、オーストリア、オランダ、チェコ共和国、ドイツにも投入する。米国での価格は179ドル(2年間の継続契約が条件)。

 開発を手掛けたのは、台湾HTC。同社は「Touch Diamond」(イー・モバイル、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルが採用)や「Touch Pro」(KDDIが採用)といったスマートフォンを開発した実績がある。Androidは、Linuxベースのカーネルに加えて、ミドルウエアやユーザーインタフェースなどを規格として定めた統合的なOS。オープンソースであるため、安価な端末を開発したり、対応アプリケーションを開発したりしやすい。

 ティー・モバイルとHTCは、独自の“味付け”として、ハード面では操作系で特徴を打ち出した。「iPhone 3G」のような指を活用した直感的な操作に加えて、「BlackBerry」に代表されるボタン式のキーボードを使った文字入力も可能にした。またソフト面では、米アマゾンが提供する音楽配信サービス「Amazon MP3」向けの専用アプリケーションを搭載させた。iPhone 3Gには、米アップルの音楽配信サービス「iTunes Store」へアクセスする機能があるが、G1でも同様にAmazon MP3上にある楽曲を検索したりダウンロードしたりできる。

 グーグルは、Androidを普及促進するための業界団体「Open Handset Alliance」を2007年11月に立ち上げた。ティー・モバイルやHTCだけでなく、米インテル、米クアルコム、NTTドコモ、KDDIなど世界各国の携帯電話事業者や携帯電話機メーカーが参加している。JavaによるSDK(ソフトウエア開発キット)が無償配布されており、Android対応のアプリケーションをソフトメーカーや個人が自由に開発できる環境が整っている。