台湾ギガバイト・テクノロジー(GIGABYTE)は、CPUに米インテルの「Atom」を搭載した小型・低価格のノートパソコン「M912X」を、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2008」会場において参考展示している。液晶ディスプレイをタッチパネル付きとしたほか、2軸ヒンジを採用しディスプレイ面を外側にして畳める、いわゆるタブレットPCの構造となっているのが特徴。

 低価格ノートは、台湾アスーステック・コンピューター(ASUS)が「Eee PC」で成功を収めたことを受け、台湾のパソコンメーカーが相次いで参入を表明。COMPUTEX会場でもいたるところで見られるが、タブレットPC型を採用したメーカーは珍しい。

 CPUは1.6GHz駆動のAtomで、メモリーは最大1GB。HDDは120G/160GB/250GB。タッチパネル付きの8.9型横長液晶ディスプレイを搭載し、解像度は1280×768ドット。バックライトは冷陰極管(CCFL)ではなくLEDを採用している。USB×3、LAN、無線LAN(b/g)、Bluetooth、アナログRGB、SDメモリーカードなどのインタフェースを備える。バッテリー駆動時間は約4時間。本体サイズは幅235×奥行き180×厚さ28~42mmで、重さは1.2kg。

 製品の説明資料では、プリインストールOSとしてWindows XPとLinuxが記載されているが、展示品ではWindows Vista Home Premiumがインストールされていた。Windows XPではタブレットPC関連のユーザーインタフェース(UI)や関連ソフトが標準搭載されていないが、Windows VistaのHome Premium以上のエディションでは標準で組み込まれている。こうした背景から、同社ではWindows Vistaをプリインストールした製品の発売も検討しているようだ。

 台湾では、7月にWindows版を、8月にLinux版をそれぞれ発売予定。価格はWindows版が649米ドル前後、Linux版が449米ドル前後の見込み。Eee PCをはじめとする「低価格ノート」の中では最上位の部類になりそうだ。GIGABYTEでは、タブレットPC機能を始めとする付加価値により、他の低価格ノートとの差異化を図る意向だ。

 「今のところ日本市場でいつ発売になるかは分からない」(GIGABYTEの説明員)というものの、GIGABYTEではM912Xを世界各地で展開する意向を示しており、日本で発売される可能性もある。日本市場では、富士通の「FMV-BIBLO LOOX P」が同じく8.9型横長でタッチパネル付き。仮に日本でM912Xが発売されれば、タブレットPCの価格帯が一挙に下がり、現状では認知度の低いタブレットPCの市場が広がることも期待できる。

もっと詳しく