インターネット上の仮想空間である「セカンドライフ」を運営する米リンデン・ラボのフィリップ・ローズデール会長は、2008年5月29日、「Virtual World Conference & Expo 2008」でセカンドライフの現状と今後の展開について講演した。

 現在、開発を進めている技術として、ソフトウエアのインストールなしで利用できる技術や、携帯電話からの利用も可能にする方法などを挙げた。また、3Dカメラでパソコンの前にいるユーザーの動きをとらえ、それをセカンドライフ内のユーザーの化身である「アバター」の動きに反映させるなど、操作性を向上させる新しい技術を今後、2、3年のうちには投下できるだろうという見通しを示した。

 セカンドライフの登録数は、2008年5月28日現在で1380万人。しかし、2007年後半には、ユーザーの利用時間やピーク時に利用しているユーザー数などの成長率が鈍化している。会場から登録者数の減少について質問されると、ローズデール氏は「急拡大したことによる反動。ちょっと試して、その後も継続してセカンドライフで活動するユーザーは登録の約1割くらいだろう。インターネットの初期の頃も情報が探しにくいとか、操作が分かりにくいといった批判があった。仮想空間についても同じこと。もっと簡単で使いやすいシステムにすることでまた利用者は増える」と説明した。

 フィリップ・ローズデール氏は1999年のリンデン・ラボ創業以来、CEOとして同社を率いてきたが、3月にセカンドライフの公式ブログでCEOを辞任する意向を表明。5月15日には後任のCEOとして、デジタルツールを使ったマーケティングを手がける米オーガニックでCEOを勤めていたマーク・キングドン氏が就任した。