HDD、ハイブリッドHDD、SSDの3タイプからどれかを選ぶとしたら、お薦めはやはりSSDだ。低価格化が進み、128GBクラスの製品なら1万円以下、500GB超の大容量SSDでも2万円台前半から購入できる。

 SSDを買うなら、なるべく大容量の製品を選びたい。SSDは同じシリーズの製品でも容量が大きいほど読み書き速度が速い。特に書き込み速度の差は顕著だ。現行製品の多くが該当するMLC型の場合、コントローラーが複数のフラッシュメモリーを並列で読み書きすることで速度を高める(図1)。そのため、フラッシュメモリーの数が多い大容量タイプのほうが速いのだ。製品によっては書き込み速度が倍以上違うこともある(図2)。

SSDは容量が大きいほうが速い
図1 SSDが速いのは、高性能コントローラーを内蔵し、複数のフラッシュメモリーチップを並列で読み書きするから。そのため、チップの個数が多い大容量製品のほうが速い
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図2 「SSD 840」シリーズ(日本サムスン)で容量の違いによる書き込み速度を比較した(71ページ図16のフリーソフトを使用)。大容量の500GBモデルは、低容量の120GBモデルより3倍近く速い
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 SSDを購入するときは付属品にも注目したい。多くのパッケージ製品はSSD本体のみだが、既存HDDのデータをSSDにコピーするための接続ケーブルや転送ソフト、厚みを調節するスペーサーなどが入ったパッケージもある(図3)。内蔵ドライブの交換に必要なものがすべてそろっているので、手間をかけたくなければそのような製品を選ぶとよい。

外付けケーブルなどが付いた製品もある
図3「SSD 840 EVO」シリーズの「ノートパソコンキット」のように、交換に必要な器具やソフトが付属している製品もある。USBで外付けするための特殊なケーブルや、既存HDDのデータを丸ごとSSDにコピーするためのソフトなどが付属する
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読み出し速度はどれも同じ 製品の違いは書き込み速度

 製品選びで最も注目すべき点は容量と価格、そして公表速度だ。シリアルATA接続の現行製品の場合、最大読み出し速度は約500M~560MB/秒程度でどれもほほ同じ。一方、書き込み速度は製品と容量によって異なる。

 ランダム読み書き速度はIOPS(インプット・アウトプット・パー・セカンド)という数値で表されることもある。これは1秒間に読み書きできる最大回数で、数値が大きいほうが速い。高価な製品ほどこの数値が大きい傾向があるが、体感速度としては差が出にくいので、あえて低価格帯の製品を選ぶ手もある。

出典:日経PC21 2014年11月号
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