SSDには、読み書きの速さや消費電力の低さ、静かさ、衝撃への強さなどHDDと比較して優れている点がいくつもある。その一方で、SSDには速度低下と寿命という、仕組み上の弱点も存在する。SSD搭載パソコンを安心して使うために、まずはSSDの仕組みを把握しておこう。

長く使うと遅くなるはホント?

 SSDには、長期間使い込むと書き込み速度が低下する傾向がある。速度低下の目安としてよく言われるのがSSDに対する累積の書き込み量だ。2GB記録した後に1GB分を書き換えた場合の累積書き込み量は3GB。そのうち2GB削除して1GB追加したら累積書き込み量は4GBとカウントする。

 この累積の書き込み量が、SSDの最大記憶容量(128GBモデルなら128GB)を超えるあたりから、速度低下が表面化するケースが多い(図1)。図1は極端だが、書き込みや書き換え、削除を繰り返して、累積書き込み量がSSDの最大記憶容量の何倍にもなると、SSDの速度は初期状態よりも確実に遅くなる。

●書き込み量が増えて空き領域が減ると遅くなるSSD
図1 SSDの書き込み量と書き込み速度の関係をイメージ化したもの。一般に、SSDは、累積書き込み量が増えると内部の未利用領域が少なくなり、書き込み速度が落ちる
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 SSDが記録媒体として採用しているフラッシュメモリーは、データを直接書き換えられない。一度も使われていない「未使用領域」にはデータを直接書き込めるが、既に記録されているデータを書き換えるときは、複雑な処理が必要になる。この処理が速度低下の原因だ。

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