業務に関するあらゆるデータをデータベースに格納して、ビジネスに役立てようとする「ビッグデータ」がもてはやされている。集めたデータをさまざまな角度から分析することで、売り上げを左右する条件や顧客の購買行動などを明らかにできる可能性があるからだ。

 しかし、分析のために必ずしも膨大なデータを集める必要はない。販売実績や顧客調査など、すでにまとまっているデータをExcelで分析するだけで、かなりのことが分かる。集計して平均を取るだけが分析ではない。この特集では、統計学の基本的な分析手法である「移動平均」「相関」「回帰分析」をExcelで利用する方法を紹介していく(図1)。

●自前のデータと公的データを組み合わせて予測や分析に使う
図1 売り上げや顧客のデータ、独自の調査・実験結果など、社内にはさまざまなデータがある。また、官公庁も国勢調査などの有用なデータを多数公開している。これらをExcelに取り込んで分析すれば、将来の予測や関連性の解明などに使える
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官公庁のデータも宝の山

 分析の際に、積極的に利用したいのが、官公庁や業界団体が公表している調査・統計データだ。気温や天気のデータは気象庁が、金融関係のデータは日本銀行が、国民の消費活動に関するデータは内閣府が公開している(図2、図3)。自分の勤め先が所属する業界団体も、使えるデータを公開しているかもしれない。

●官公庁は多くのデータをExcel形式やCSV形式で公開
図2 総務省統計局をはじめ、ほぼ全ての中央省庁がさまざまな調査結果を公表している。左図は「政府統計の総合窓口(http://www.e-stat.go.jp/)」。府省別、分野別にデータを探せる
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図3 主な官公庁の統計情報サイト。このほか、業界団体や民間の研究機関なども有用なデータを公表している。Excelでそのまま開けるExcel形式やCSV形式で提供していることが多い
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 これらを自社のデータと組み合わせれば、「気温の高い季節には○○地区で販促を強化すると効果的」といったことが分かる可能性がある。

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