スマートフォンのカメラは、ほかの機能との連携が特徴だ。しかし、デジタルカメラの代替としてスマートフォンのカメラはどの程度まで使えるのだろうか。最後に、カメラそのものの実力を、コンパクトデジカメとの比較でチェックしていこう。

 撮像素子の有効画素数はスマートフォンが500万~1400万画素、コンパクトデジカメは1000万~1600万画素。撮像素子のサイズは一般にスマートフォンの方が小さい。撮影時の各種設定機能は、コンパクトデジカメの方がより詳細だ。

 とはいえ、スマートフォンにもF2.4などの明るいレンズや裏面照射型CMOSセンサーを搭載する機種がある。シーンの自動選択や手ぶれ補正などの搭載も増えた。機種によって違うが、総じて言えば、気軽に写真を撮影するという普段使いの範囲なら不満のない程度だ。

 スマートフォンに対する大きな不満は、ほとんどの機種に光学ズームがないことだ。最近のコンパクトデジカメは10~20倍の光学ズームレンズを搭載している。運動会や学芸会など、遠くの被写体を撮る場面で、スマートフォンは明らかに力不足といえる。

 しかし、カメラとしての使い勝手では、スマートフォンの方が快適という面もある。例えば、スマートフォンの液晶ディスプレイはデジカメの液晶モニターより大きく、タッチパネルの操作もスムーズに行える。撮影した写真を表示させて楽しむことが多いなら、タッチパネル式大型液晶のメリットは大きい。薄くて軽いので、外出時の持ち歩きでもスマートフォンが有利だ。

【スマートフォンならではの使いやすさにも注目】
コンパクトデジカメの液晶モニターは3型前後が中心だが、スマートフォンの液晶ディスプレイは3.5~4.5型であり、表示も鮮明になっている。画面が大きければ、撮影時も再生時も見やすい

タッチパネル操作は、ボタン操作より使いやすい。再生時には写真の切り替えや拡大縮小も指先で操作できる。コンパクトデジカメでもタッチパネルの製品は増えつつある

スマートフォンは、薄型軽量という点でほとんどのコンパクトデジカメに勝る。たいていの人はいつも携帯するので、写真を撮るための荷物が増えずに済む

【機能の比較では光学ズームの有無が大きい】(画像クリックで拡大)
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出典:日経パソコン 2012年4月23日号
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