古いCPUを長く使っていると、最新のCPUとの性能差が分かりにくい。そこで、過去9年間に発売されたCPUの性能をほぼ同じ条件で測定し、比較した。

●20製品の性能や消費電力を測定
2003年から2011年に発売された主なCPUを20製品用意し、ベンチマークソフトで性能を比較した。また、電源ユニットやHDDなどを極力同じパーツを使い、システム全体の消費電力も比べた。
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 結果は下のグラフの通り。9年前と現在のCPUで大きく違うのは、CPUコアと同時実行できるスレッドの数だ。9年前のPentium 4(2.4C GHz)が1コア/2スレッド、Athlon XP 2800+が1コア/1スレッドしか同時に実行できなかったのに対し、最新のCore i7- 3930Kは6コア/12スレッド、FX 8150は8コア/8スレッドまで実行できる。その差がベンチマークの結果として顕著に出ており、CPU スコアは最大で24倍も速くなった。ただし、負荷時の消費電力は2倍以上に増えた。Core 2 Duoの登場で消費電力は一時期下がったものの、現在売れ筋のCore i7-2600Kは、Pentium D 930とほぼ同程度の電力を消費する。

●9年前のCPUより約24倍も速い
3DグラフィックスのレンダリングでCPU性能を測定する「CINEBENCH R 11.5」(MAXON Computer)の結果を比較した。2011年発売のCPUは、2003年ごろのPentium 4(2.4C GHz)やAthlon XP 2800+と比べると、「CPU」スコアが約8.5~24.5倍。シングルコア性能は約2.5~4.2倍にもなっている。
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●消費電力は大幅に下がった
システム全体の消費電力を測定した。アイドル時はOSの起動が完了し、5分間放置したときの最小値。負荷時は「OCCT Perestroika 4.0.0」(ocbase.com作、入手先:http://www.ocbase.com/)を実行中の最大値。
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【テスト環境】マザーボード:P9X79 PRO(ASUSTeK Computer、Intel X79)、P8Z68-V/GEN3(ASUS、Intel Z68)、P6X58D-E(ASUS、Intel X58)、P7P55D-E EVO(ASUS、Intel P55)、P5KPL-AM EPU(ASUS、Intel G31)、GA-8IPE1000 Pro2(GIGABYTE TECHNOLOGY、Intel 865P)、M5A99X EVO(ASUS、AMD 990X)、F1A75-V PRO(ASUS、AMD A75)、GA-MA790GP-DS4H(GIGABYTE 、AMD 790GX)、939A790GMH(ASRock、AMD 790GX)、GA-K8VT800Pro(GIGABYTE、VIA K8T800)、グラフィックスボード:ATI Radeon HD 4350(AMDレファレンスボード)、FX5200-DVI128(AOpen、GeForce FX 5200搭載、AGP環境)、HDD:Barracuda 7200.10 250GB(Seagate Technology)、電源ユニット:Silencer 910(PC Power & Cooling)、OS:Windows 7 Home Premium SP1 32ビット日本語版。
出典:日経WinPC 2012年3月号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。