ライブビューとは、デジタル一眼レフでの撮影時に液晶モニターで被写体を確認しながら撮影できる機能のことです(図1)。小型デジカメと違って、通常のデジタル一眼レフは構造上、撮影時に液晶モニターに被写体を表示することができません。

【液晶で被写体を確認して撮れる】
図1 「ライブビュー」機能があれば、ファインダーでは困難なアングルでも簡単に撮影できる

 図2は通常のデジタル一眼レフの構造を示した概念図です。デジタル一眼レフは映像を記録する撮像素子の前にメインミラーがあります。撮影時はシャッターボタンを押すとメインミラーが上がり、撮像素子に光を送ります。撮影時以外は撮像素子に光が届かないため、被写体の映像を液晶モニターに表示できません。

【通常のデジタル一眼レフの構造】
図2 デジタル一眼レフはレンズを通った光をミラーで反射させるため、ファインダーでは実際に記録するものとほぼ同じ映像が見られる。ただし、このままでは撮像素子の前にミラーがあるため、液晶モニターに被写体を表示できない
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 そこで誕生したのがライブビュー機能です。オリンパスイメージングは2006年に、世界で初めて常時ライブビューが可能な製品「E-330」を投入。現在では、他メーカーからもライブビュー搭載製品が出ています。

 ライブビューを実現する方式は大きく2つに分かれます(図3)。一つは、ライブビュー中にメインミラーを上げ続ける方式です。キヤノンやニコンなど、多くのメーカーが採用しています。この方式は記録用の撮像素子を使うため、部分拡大表示などの付加機能を加えやすいのが特徴です。ただ、AF(オートフォーカス)センサーに光を送るサブミラーもメインミラーと連動して上がるため、そのままでは高速なAFを利用できません。

【ライブビューの方式にはいくつかの種類がある】
図3 キヤノンやニコンなどは左のように、メインミラーを上げる方式を採用。記録用の撮像素子を使うため、部分拡大表示などができる。ただし、AF(オートフォーカス)センサーに光が届かないので、そのままでは高速なAFを利用できない。一方、ソニーは右の通り。ライブビュー用に別の撮像素子を用意して可動ミラーを使って光を送るため、AFが速い
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 一方、記録用とは別の撮像素子を用意して、ライブビュー中は可動ミラーで光を送る方式もあります。こちらはソニーが採用しています。メインミラーを上げる必要がないため、AFは高速です。ただし、部分拡大表示などの付加機能はありません。

 オリンパスイメージングは、E-330では2つの方式を両方採用していました。しかし、今はキヤノンやニコンと同じ方式に切り替えています。「拡大表示に加え顔認識機能の実現にも有利。別の撮像素子を搭載するのは本体の小型・軽量化が難しく、コストが掛かる」(オリンパスイメージング)とのことです。

出典:日経パソコン 2008年8月11日号
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