インターネットを埋め尽くそうとする迷惑メール。もちろん、関係者は手をこまねいているわけではない。特に、プロバイダーにとっては死活問題。さまざまな対策を実施している。また、関係省庁は迷惑メールを規制する法律を改正し、抑止力の強化を図っている。第2部では、「ユーザーの味方」となる企業や組織による対策を見ていこう。

 2008年11月、米国のホスティング業者が「ネット遮断」されて、大きな話題となった。プロバイダーにインターネット接続を遮断されたのはマコロという業者。同社では、ボットネットの中継サーバーを多数管理(図1)。攻撃者はマコロのサーバーを経由して、自分の管理下にあるボットネットに命令を送り、迷惑メールを送信していた。

図1 2008年11月、悪質なホスティング業者である米マコロのインターネット接続が遮断され話題になった。目的は、ボットネットの無効化。同社はボットネットの中継サーバーを多数ホスティングしていたので、同社をネット遮断することで、迷惑メールの送信命令などが送られないようにした
[画像のクリックで拡大表示]

 以前から、マコロに置かれたサーバーは、世界中に出回っている迷惑メールの50%から75%に関与しているとされていた。そこでセキュリティ研究者などは、証拠を集めた上で、同社にインターネット接続を提供しているプロバイダー2社に対処を要求。2社では米国時間2008年11月11日にネット遮断を実行。これにより、インターネットを流れる迷惑メールが激減した。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら