Wordなどのワープロソフトでは、句読点やカッコなどが行頭、行末に来ないよう「禁則処理」を行います。行頭に置かないようにする「行頭禁則」、行末に置かないようにする「行末禁則」、2行にわたって分割しないようにする「分割禁則」(ワードラップともいう)があります(図1)。

図1 文章の中で行頭や行末に入っていると見栄えのよくない文字がある(左図)。これを「禁則文字」と呼び、「禁則処理」で見栄えがよくなるようにする。実際の処理には「追い出し」「追い込み」「ぶら下がり」などがある(右図)。利用するソフトによって処理方法は異なる
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 実際の処理方法には、主に「追い出し」「追い込み」「ぶら下がり(ぶら下げ)」の3種類があります。例えば句読点が行頭にある場合、その句読点を前の行に移動させるのが追い込みです。これに対し、前の行末の一文字をその行に移動し句読点を2文字目にするのが追い出しです。

 一方、行末に始まりのカッコがある場合は、そのカッコを次の行に移動させるのが追い出し、次の行の行頭文字をその行の行末に移動させて、カッコの後ろに移動するのが追い込みです。

 「ぶら下がり」は主に句読点や改行文字が行頭に来た場合に使います。前の行末に1文字分の禁則文字領域を設け、行頭の句読点や改行文字を前の行末の禁則文字領域に移動させるのです。

 ワープロソフトの多くは初期設定で禁則処理をしていますが、処理方法や行頭禁則文字、行末禁則文字の変更も可能です(図2)。テキストエディターの「秀丸エディタ」でも設定できます。ただ、Windows標準の「メモ帳」や「ワードパッド」では禁則処理はできません(図3)。

図2 Wordは初期設定で禁則処理するようになっているが、その設定は変更できる
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図3 テキストエディターの「秀丸エディタ」は初期設定では禁則処理はオフ。「その他」→「ファイルタイプ別の設定」の「体裁」にある「禁則処理」のチェックボックスをオンにし、「禁則処理の詳細」で設定する
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出典:日経パソコン 2008年5月12日号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。