CDとDVDは基本的に互換性がない。だが、スーパーマルチドライブでどちらも読み書きできるのはなぜなのか?そもそも光学ドライブはどのようにしてレーザー記録を行っているのか?仕組みを知っておけば、光学ディスクへの理解が一層深まるはずだ。

ピックアップが全部入り

 CDでもDVDでもBDでも基本的に、光学ドライブが光学ディスクを読み書きする仕組みは変わらない。光学ディスクの記録面の平坦な部分に、デジタル信号を表す凸部あるいは反射しにくい部分を作ることで情報を記録する。これをピットと呼ぶ(図A)。情報を読み取る際は弱いレーザーを照射してピットを検出する。逆に記録する際は、記録面に強いレーザーを照射してピットを形成する。

【光学ディスクはデータをピットで記録している】
図A 光学ディスクでは0と1のデータを「ピット」として記録する。ピットとは凸部あるいは反射率がほかと異なる部分のこと。記録型の光学ドライブではレーザーを照射することでピットを形成したり再生したりする

 DVDやBDなど後発のディスクでは基本的に、このピットをCDよりも微小化することで記憶容量を増やしてきた。ただ、ピットを微小化すると、より短波長のレーザーが必要になる。波長の短いレーザーほどビームの口径を絞れ、小さなピットを読み出せるためだ。言い換えると、CDのピックアップ(レーザーの発光/受光部)ではBDのピットは読み出せない。物理的に互換性がないのはこのためだ。通常、BD-REドライブなどは、複数の規格に対応したピックアップを搭載することで、CDやDVDなど過去の規格に対応している(図B)。もちろんピックアップだけがBDの要件ではないが、光学ディスクの進化は基本的にレーザーの口径を絞ることで達成してきたと言っても過言ではない。

図B 光学ドライブのピックアップにはレーザーの発光および受光部がある

 仕組みや構造が異なるのは、CD、DVD、BDの間だけではない。実はDVDでも種類によって違いがある。PART1でDVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-RAMと5種類のディスクがあると言及した。しかし、DVD規格に準拠したプレーヤーでも、すべてのディスクを必ず再生できるとは限らない。互換性問題を引き起こす原因は、やはり光学ディスクの仕組みにある。

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