ネットにつながったパソコンは、ウイルスやスパイウエア、フィッシング詐欺など、様々な危険にさらされています。セキュリティソフトの仕組みや使い方のツボを押さえて、パソコンをしっかり守りましょう!

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パソコンを襲う5つの危険

1 ウイルス

 パソコン内のデータを壊したり、パソコンを起動できなくしたりする悪質なプログラムです。ウイルスが仕掛けられたホームページやメールを開いたときに感染します。デジカメ写真や文書などの大事なデータを消されては取り返しがつきません。

2 スパイウエア

 パソコンに潜んで利用動向や個人情報を集め、利用者に無断で送信してしまうプログラム。フリーソフト導入時やホームページ閲覧時などに入り込みます。ひと口にスパイウエアといっても、パスワードやファイルを盗む悪質なものと、主に市場調査のためにホームページの利用傾向を収集する危険性の低いものがあります。

3 フィッシング詐欺

 銀行やクレジットカード会社、通販会社などを装ってメールを送り、本物そっくりの偽のホームページに誘い込んで、会員パスワードやクレジットカード番号などを盗み取る詐欺のこと。アメリカで多くの被害が出ていますが、日本でも2007年に新生銀行のネットバンキングをかたったメールが出回るなど、増加傾向にあります。

4 迷惑メール

 宣伝や勧誘の目的で、見知らぬ相手から必要がないのに送りつけられるメールです。アダルトサイトの宣伝、違法コピーソフトの広告、マルチ商法の勧誘などが代表的。ウイルスやスパイウエアが含まれていたり、フィッシング詐欺に誘導したりする危険なものもあります。

5 さらに新しい危険も

 企業などのホームページを乗っ取り、訪れた利用者の個人情報を盗む事件が増えています。手口はフィッシング詐欺と似ていますが、本物のホームページのため見分けにくくなっています。また、従来のセキュリティソフトでは検出しにくい「ボット」と呼ばれるウイルスの一種も増えており、感染するとパソコンを操られてしまいます。

 上記のように、ネットには主に五つの危険があります。これまでは、パソコン自体に影響を与えるウイルスや迷惑メールが中心でした。

 ところが最近では、スパイウエアやフィッシング詐欺のように、個人情報を狙ったものが増えています。悪質なものは、パスワードやクレジットカードの番号を盗み取り、金銭など重大な被害を与えます。さらに、企業のホームページを乗っ取り、訪れた人の情報を盗むという新しい手口も目立ちます。

 全体的に手口はますます巧妙になり、見抜くのが非常に難しくなりつつあります。被害に遭ったことにも気付きにくいため、これらの危険を未然に防げるセキュリティソフトの重要性が、一層増してきました。

 この特集では、最新ソフトを例に、セキュリティソフトの役割と、パソコンを危険から守るために押さえておきたいポイントを紹介していきます。

出典:日経PCビギナーズ 2007年12月号
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。