パソコンやケータイ、ネットは確かに便利だが、子どもにとっては“危険”であるとのイメージも根強い。しかし、すべては使い方次第。適切に使えば、家族をハッピーにしてくれる。子どもとケータイの望ましい関係を考えるプロジェクトを主導した、玉川大学大学院の堀田龍也教授が、ICTを幸せに使う秘訣を語る。

ほりた・たつや 熊本県天草生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。東京都公立小学校教諭、静岡大学情報学部助教授などを経て現職。専門分野は、教育工学・情報教育。特に学校現場に詳しく、文部科学省による「教育の情報化に関する手引」の作成検討会委員を務める。同省の「学校教育の情報化に関する懇談会」や総務省の「ICTを利活用した協働教育推進のための研究会」の委員でもある。

 ネットは怖い、子どもには使わせたくない。そう思う保護者は少なくありません。でも、考えてみてください。ICT(情報通信技術)は、人間を不幸にするために作られたのではありません。ICTに限らず、基本的に技術はもともと幸せのために生み出されてきたのです。ただ、使い方を間違えると不幸になることもあり得る、ということです。もし、本当に人を不幸にする技術なら、とうに禁止されたり、排除されたりしているはずです。

 自動車が良い例です。自動車を使っていると、どうしても事故は起こります。でも、だからといって自動車を全面禁止にしようという動きにはなりません。自動車によって通勤や買い物が楽になり、社会全体が確実に便利になっているからです。その幸せの量に比べれば、危険な側面は少ないのです。

 とはいえ、もちろん、危険を減らす努力は必要です。実際、歩道橋を作ったり、教育をしたり、交通安全運動をしたりと、さまざまな取り組みがなされていますよね。

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