たなか・けんいち:1969年神奈川県生まれ。宮城県白石市在住。大学生のときに大型第二種免許を取得するほどの車好き。それが高じて、卒業後は地元のタクシー会社に就職して乗務員に。以降、ハンドルを握って19年になる。「根っからのオタク」を自称し、車以外にも趣味は多い。筋金入りのパソコンマニアで、ユーザー歴は30年弱。音響カプラーで草の根BBSに接続していたつわものだ。(撮影:向田 幸二)
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 アニメやゲームのキャラクターで車体を装飾する「痛車(いたしゃ)」がファンの間で流行している。名前の由来は、興味のない人が見ると、痛々しく感じるため。その痛車を、タクシーで“やってしまった”人物がいる。宮城県白石市のタクシー会社に勤める田中健一氏だ。クリプトン・フューチャー・メディアの人気ソフト「初音ミク」などのキャラクターで、自分の営業車を「痛タクシー」に仕立て上げた。

 「痛車と言えば自家用車が当たり前。どうせなら、前例のないタクシーでやりたかった」と動機を語る。田中氏が最初に手がけた痛タクシーは、戦国武将を操るゲーム「戦国BASARA」のキャラクタータクシー。ここ数年の歴史ブームの火付け役になったゲームだ。

 同ゲームの人気武将「片倉小十郎」の居城だった白石城を目当てに、白石市への観光客が増えていると感じていた田中氏。同ゲームの人気に便乗したバスやタクシーを走らせれば観光客増につながると考え市長や市役所に提案。その結果、戦国BASARAバスは2008年春、タクシーは2009年春に実現し、白石市の名物になるほど好評だった。

 戦国BASARAバスは今でも走っているが、タクシーについては権利の関係で2009年10月に終了。次に田中氏が挑戦したのが初音ミクのタクシーだ。クリプトンにキャラクターの使用許可を求めたところ、営業・広告・宣伝はしない条件で、期間限定で許可を得た。

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