拡大表示
松田 憲幸(まつだ のりゆき)
1965年、兵庫県生まれ。大阪府立大学工学部卒業。日本IBMを経て96年8月にソースネクストを創業。03年にソフトのコモディティー化戦略を、06年に更新料ゼロの「ウイルスセキュリティZERO」を発表するなど、革新的な手法でシェアを拡大してきた
(撮影:村田 和聡)

 パソコンソフトはCD-ROMに入れて販売する。そんな常識をソースネクストが覆した。9月5日、同社は主力7製品をUSBメモリーに収録して販売を開始。価格はCD-ROM版から据え置いたままだ。「USBメモリー版は、メリットばかりでデメリットは何一つない。必ず普及するはず」と松田社長は自信満々だ。

■今回、このタイミングでUSBメモリー版を投入された理由は何でしょう。

 1つのきっかけになったのが、いわゆる“ネットブック”のブームです。今年に入って、CD-ROMドライブを内蔵しない低価格のモバイルノートが、急速に普及し始めました。私は、そこに危機感を抱いたのです。ドライブを搭載しない機種がどんどん増えているのに、私どもソフトメーカーがこれまで通りCD-ROM版を提供し続ければ、当然ソフトは売れなくなります。

 事実、当社が実施した調査では、モバイルノートのユーザは、半数以上がパッケージソフトの購入経験がありません(図1)。いちいち外付けのドライブを接続してインストールするのは面倒ですからね。これは当然の結果だと思います。裏を返すと、この層をうまく取り込めれば、パソコンソフトのマーケットは、今よりずっと広がるかもしれません。

 もう1つの導入理由は、USBメモリーの調達コストが、かなり下がってきたことです。CD-ROMの単価と比べると、まだ数百円の開きがありますが、このレベルなら我々のサイドで十分吸収できる。お客様に価格転嫁することなく、USBメモリー版を提供できると判断したのです。

【▼ドライブがないと、ソフトをインストールしない?】
図1 上は、ソースネクストが3426人のパソコンユーザーを対象に、独自に調査したもの。CD-ROMドライブを内蔵しないノートパソコンを所有するユーザーは、半分以上がパッケージソフトの購入経験がない

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら