会議の参加メンバーから出たたくさんの事業アイデアを整理し、皆で共有したいといったときにあなたならどうしていますか? 特に、そのソリューションをiPadでも同様に使いたい、というときにはカスタムアプリ開発プロジェクトを立ち上げますか? そんなときに本当に頼りになる存在がFileMakerだ。先週、FileMakerをより効果的に活用するためのイベントが都内で開かれ、日本のユーザーにとってより快適な製品に成長する道筋も感じ取れた。ファイルメーカーのビル・エプリング社長、マーケティング&サービス担当のライアン・ローゼンバーグ副社長、エンジニアリング担当のフランク・ルー副社長にも成功の要因を明かしてもらった。

抱えた問題を自ら解決できる

 FileMakerと聞いて、データベースソフトの一種だな、とピンと来た人はそう多くないだろう。パソコンを買ってくるとOfficeソフトの一部としてAccessというデータベースソフトが付いてくることはあっても、FileMakerはバンドルされることはなかったので知名度的には高くない。また、データベースソフトといえば、自治体が住民情報を管理したり、図書館が蔵書ライブラリーを整理するために使うものだ、という感覚が強く、自分の日常業務に使うものではないと考えておられる人も多いようだ。

 たしかに、FileMakerの基本をなすのはデータベース機能だ。しかし、他のデータベースソフトと異なるのは、データの入力画面や操作パネルをユーザーが独自に、あたかもグラフィックスソフトを扱っているかのごとく思い通りにアレンジでき、ボタンの動作、データ処理の流れをドラッグ・アンド・ドロップ操作とスクリプト作成でアレンジできるというところだ。こうした柔軟な開発支援のためのツールがたくさん用意されているため、きちんと作り込めばまるで専用のカスタムアプリケーションを用意したかのように仕立てることができる(図1)。

図1 FileMakerはデータベースソフトと分類されるものだが、情報処理手順、データの操作画面をユーザーが簡単にアレンジできる仕組みを備えているため、カスタムアプリケーションに作り込むことができる。また、Mac、Windows、iOSデバイス共通に使えるマルチプラットフォームのアプリケーションを生成できる。
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 応用分野は、まさに無限、利用者の想像と創造性にかかっている。個人ならば年賀状管理&作成、趣味のライブラリー整理、旅行日誌、同窓会の出欠確認・管理、町内会のイベント管理・参加者役割分担といった身の回りの情報整理に始まり、数独やオセロゲームなど対戦型のゲームを作り込むことだってできる。ただし、ゲームなどに仕立てるには細かなアルゴリズムをスクリプトで書き上げなければならないので、相当なプログラミング能力を求められるのは言うまでもない。

 企業内のソリューションなら事業アイデアメモ、ニュースクリップ、顧客管理、販売管理、医療情報システム、電子カタログ、店舗レジ、プロジェクト管理、資材管理、顧客アンケートなど、これも応用分野が極めて広い。

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