LAN内に設置してファイル倉庫として使うNAS製品が進化している。中小企業向けのNASを作っている台湾QNAP Systemsは7月、個人向けのサーバーとしてハイビジョンパネルに直接映像出力できるタイプの新機種を2種類リリース。コンパクトな薄型ボディにファンレス静音設計したHS-251とハードディスクを4台以上搭載できるTS-*51シリーズ。今回はこの2種類のNASを実機検証してみよう。

リビングルームにフィットするHS-251とデータ信頼性高いTS-451

 コンパクトなスリムきょう体に2台のハードディスクを内蔵できるHS-251は艶のある黒のパネルをまとい、リビングのビデオ・オーディオセットの一角にセットしてもしっくり来るデザインだ。きょう体全体で放熱するように設計されており、騒音源となるファンを省略している。実際、深夜の静かな時間帯でも、耳を近づけるとかすかなディスク回転音がする程度の静けさを実現している。本体にHDMIポートを備えているのでハイビジョンパネルを備えたシアターアンプに直結してため込んだマルチメディアソースを楽しめる。

 同種の従来製品にHS-210があるが、新機種のHS-251ではCPUをMarvel 1.6GHzからデュアルコアのIntel Celeron 2.41GHzにアップして、パフォーマンスの向上を図っている(図1)。

図1 オーディオセットの脇にしっくりと納まるHS-251。黒い艶のある前面パネルは磁石式で簡単に着脱できる。運転音はほとんど聴こえないくらい静か。ファイルのアクセスが始まったときにハードディスクのヘッド部分のシーク音がゴロゴロっと小さく聴こえることがある。
[画像のクリックで拡大表示]

 一方、機能的にはHS-251とまったく同じ仕様だが、ハードディスクベイを4、6、8台備えたTS-*51シリーズは、ハードディスク故障時にも随時交換が可能なRAID 5、6に対応し、失いたくない貴重なファイルを常時運用したいユーザーに持ってこいの機種と言える。こちらもHDMIポートを有し、単体で操作・メディア鑑賞できる。

 ただし、HS-251とは異なり、ハードディスクのドライブ周囲の防音は厳重でないのと、排熱用のファンが付いているので動作音はオーディオルームでは気になる人もあるだろう。とは言え、ファンは大きめでゆっくりと静かに回す設計なので設置方法さえ工夫すれば、こちらの機種でも十分実用的だ(図2)。

図2 同じく、HDMIポートを持った4連のNAS、TS-451。完全な静音設計ではないので、オーディオルームに置くと回転音がちょっと気になるかも。
[画像のクリックで拡大表示]

 価格はHS-251が9万3,000円前後、TS-451が12万円前後。これに必要なハードディスクを別途用意しなければならない。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら