確定申告の季節がやってきた。先端的デジタルライフを率先して示している私は電子申告ができるようになって以来毎年チャレンジ。世界最先端グループの電子技術保有国である日本なのだから、もうそろそろMacでも確定申告書を税務署に持参しなくてもよくなっただろうと、期待してリベンジ挑戦してみた。ところが、あろうことか、7年たった今に至るも結果はあえなくも敗退。国税庁によると古いMacならできるらしいが、今、売れに売れている現行のMacでできなきゃ意味無いでしょ。なぜ、こんな不自由なことが国が旗振りして構築しているシステムで起きるのか? もうそろそろデバイスに依存しないグローバルスタンダードな技術を使ってシステムを根底から改築しないと、無駄な開発費、維持費がかかるだけだ。

使える機種が極めて限られる

 我が家にはMacは2010年発売のMacBook Pro、2012年発売のMac miniがあるが、どちらもOSは最新版の10.9(Mavericks)にバージョンアップしている。現在、街で売っているMacには最初から10.9がインストールされ、旧バージョンには裏技を使わなければダウングレードできない。

 国税庁が用意しているe-Taxのページにはのっけから「Mac OS をご利用の方はe-Taxソフトをご利用いただけません」とある。ここまで明白にMacを排除するとは……(図1

図1 e-Taxを利用するために必要なパソコンの推奨環境にはMac OSは入っていない。注3として「使えません」と明記してある。今どき、涙が出て来るねえ。
[画像のクリックで拡大表示]

 パソコンを使っての国税電子申告というものには、確定申告書を画面上で作成する第1段階と、それを税務署に電子的に送信する「フル e-Tax」とがある。有名人が「10分でできました。簡単です。」といってテレビでも宣伝しているのは、税務署に設置されたパソコンで申告書を作成する第1段階の電子申請。申告者と税務署の担当事務を軽減するための本来のe-Taxは電子送信までを含んだものだ。この「本来のe-Tax」はMac OSではできないと明言されてしまったという訳だ。電子送信するためには、間違いなく本人が送信していることを証明する個人認証が必要であるため、住民基本台帳カード(以下住基カード)に付与した公的個人認証サービスの証明書を扱える環境でなければならない。現行の10.9ではセキュリティまわりの機能強化が行われ、これまでのプログラムが動作しなくなった。そのため、住基カードを正しく扱うことができなくなり、電子送信ができないらしい。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら