大学生活協同組合(以下、大学生協)と日経パソコンによるプレゼンコンテスト「日経パソコンカップ」の弘前大学予選が2013年7月15日に開催されました。参加したのは、弘前大学生協によるパソコン講座「大学生活応援塾」の受講生の中から、クラス代表12チームと有志による1チーム。講座で学んだこと、身に付けたスキルを武器に、それぞれに工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。

 弘前大学生協では、「パソコンスキル」と「コミュニケーションスキル」を学ぶ場として、「大学生活応援塾」と称するパソコン講座を新入生向けに展開しています。講師やスタッフは、現役の弘前大学生。レポートの作成方法やゼミでの発表の仕方など、単なるパソコンの使い方にとどまらない、先輩ならではのアドバイスが聞けることが特徴です。「同じ学部・学科の先輩がスタッフにいれば、先生には聞けない話も個別に質問できます。新入生にとっては、ありがたいことです」(弘前大学生協 阿部由美子氏)。

 講座は1回90分で全9回。Wordを使ったレポート作成の方法、PowerPointによるプレゼンテーションのノウハウ、Excelでのグラフの作り方、パソコントラブルの解決法、情報の収集・発信のスキルなどを学びます。入学者全体の3割を超える400~500人の新入生が受講するという大規模なもので、2013年度は14のクラスに分けて5月から7月にかけて実施。講師のほかに、5~6人に1人のグループアドバイザーが付いて、きめ細かな指導をしてきました。

 その成果を披露する場となったのが、日経パソコンカップです。日経パソコンカップに参加した大学生協では、日経パソコンが提供する教育機関向けのコンテンツサービス「日経パソコンEdu」を講座の副教材として採用しています。この日経パソコンEduの中から関心のあるIT関連ニュースを取り上げて、自分なりの視点で調査や考察を付け加えて発表するのが、日経パソコンカップの課題。そのプロセスの中で、情報の収集、編集、表現、プレゼンなど、大学生ひいては社会人として必要なIT活用スキルを獲得することを狙いとしています。決勝大会は9月に東京で開催します。

安さが魅力の「Surface RT」に注目が集まる

 13チームがしのぎを削った予選を勝ち抜き、見事、弘前大学代表に選ばれたのは、「学生にオススメ!Surface RT」というプレゼンを行った五十嵐光さん、堀井翔平さん、前田ともみさん、鹿内あかりさんのチームです。3万9800円へと値下げされたマイクロソフトのタブレット「Surface RT」を取り上げ、その魅力についてプレゼンしました。大学生協が販売した新入生向けのノートパソコン(12万3800円)を引き合いに出し、「Surface RTなら3台買えます」と価格的な魅力を分かりやすく説明。大学生協担当者の苦笑いを誘うなど、ユーモアたっぷりのプレゼンが学生審査員に支持されました。

 発表後の質疑応答では、「3万9800円は本体のみで、キーボードを付けるともっと高くなるのでは?」「Surface RTに付いているOfficeは、VBAが使えないなど機能制限がある。理系の学生でも大丈夫なのか?」「ストレージ容量が小さいのでは?」といった厳しいツッコミもありました。こうした指摘に対する答えを含め、9月に開催される本大会では、よりブラッシュアップしたプレゼンを見せてくれることを期待します。

 終了後に挨拶した大学生協東北事業連合 学びと成長支援部の平間重昭次長は、「まず講座スタッフが生き生きとしていることに感動しました。受講生の皆さんも短い時間の中でよく工夫をしていました。このように『伝える』という機会、またそれを『見る』という機会を得たことで、ほかの学生に比べて一歩も二歩も三歩も成長しているはずです」と、コンテストに参加したことの意義を訴えました。

 大学生活応援塾代表の澤田篤史さんも、「受講生が主体的に動き、お互いを高め合っていました。講座を受講する前よりも、成長があります」と語ります。同副代表の鎌田明伸さんは、「今日は休日だったので、受講生が来てくれるかどうか不安でしたが、皆が積極的に参加してくれました。受講生が絆をつくり、集まってくれたことに感動しました」と、喜びをあらわにしました。受講生同士、また先輩と後輩という“つながり”が、良い学びの場を形成しているようです。

弘前大学代表に選ばれたのは、「Surface RT」の魅力を訴えた五十嵐光さん、堀井翔平さん、前田ともみさん、鹿内あかりさんのチーム。マイクロソフトの営業マン顔負けのセールストークに会場が湧いた
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電子書籍をテーマにプレゼンするチームも多かった。僅差で2位となった白取浩平さん、浦山由紀さんのチームは、手に持った感覚の良さや、デジタル機器が不要なことなどを根拠に、「やはり紙の本のほうが素晴らしい!」と主張した
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身の回りで広がる画像認識技術について解説するチーム。ベーカリーショップでパンの種類を自動認識する事例や、顧客の年齢や性別を判断する自動販売機、人の居場所や人数を認識するエアコンなどを紹介した
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大学生協東北事業連合 学びと成長支援部の平間重昭次長。「伝える」という機会を持ったことで得た学びを今後に生かしてほしいと語った
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参加者とスタッフ全員で記念撮影。講座および日経パソコンカップを通じて、受講生同士、そして先輩と後輩の間で、絆を深め合った
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