プログラミングをオンラインで学べるWebサイト「ドットインストール」。3分間の動画を無料で多数公開し、JavaScriptやPHP、Java、Cなどの言語の基本を解説する。動画の総数は2000本弱にのぼり、約8万人の登録ユーザーを擁する、国内最大級のプログラミング学習サイトだ。
 このサイトを運営するのが、人気ブログ「百式」「IDEA*IDEA」などでも知られる田口元氏。現在は、株式会社ドットインストールの社長として、プログラミング教育に精力を傾けている。同サイトにかける思いや現状、これから目指すものについて聞いた(記事構成は編集部)。

山内:「ドットインストール」は、かなりの数の登録者を獲得しているようですね。米国でも、オンラインでプログラミングを学べるサービスが盛り上がっています。その動向にも触れながら、今日はいろいろとお話を伺いたいと思います。

 まず、ドットインストールを開始した時期と、理由について教えて下さい。

田口:ドットインストールは、2011年11月27日に開設されました。開始した理由はいくつかあります。まず、僕は10年間、ずっとブログを書いていました。それはそれで意義のあることだとは思いますが、もっと社会的にインパクトがあることができないか、と思い始めたのです。また、ブログは旬の情報を日々流していくことで価値が出ますが、それとは違ったスタイル、体系的に知識を蓄積していけるようなサイトにもチャレンジしてみたかった、という理由もありました。

 その一つのアイデアとして、昔から教育系サイトをやってみたいと思っていました。何ができるだろうと考えたのですが、ソフトスキル(編集部注:コミュニケーション能力や交渉力など、第三者から見て能力の可視化がしにくいスキル)はネットに向いていないのではないか、それならハードスキル(編集部注:プログラミングや会計など、第三者から見て能力が可視化しやすいスキル)をやってみよう、と思ったのです。

「ドットインストール」のトップページ。プログラミングの学習動画を、約2000本無償公開している
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山内:そうなんですか。最初から“プログラミングありき”なのかと思っていましたが、そうじゃなかったんですね。

田口:ブログとは違った何かをやってみたい、ということがスタートではありました。

 そして、その頃、米国でオンラインでのプログラミング教育がトレンドになっていました。そこで「Codecademy」など代表的なサービスを調べたところ、実に良くできていました。ただ、日本人が学ぶにはいくつかハードルがあるとも感じたのです。だったら、自分でできないかと考えました。元々、プログラミングが好きだったという理由もあります。

 ただ、そうしたサービスを1人で作り上げる能力がありませんでした。そうしたときに、今一緒にドットインストールを運営している福永に出会い、一気に現実味が出てきたのです。

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