iPhone 5 がすごく快適で爆発的に売れている半面、最新のiOS 6に付属している地図アプリのお粗末さでついにティム・クックCEO(最高経営責任者)からのお詫びメッセージまで出る騒ぎになった。これまで地図提供していたグーグルとのライセンス契約が暗礁に乗り上げ、アップルが独自開発を決意。iOS 6以降はオリジナル地図アプリを提供し始めたのだが、これがひどかった。知らない場所にも行って仕事をしなければならない多くのビジネスパーソンにとってはCEOが謝って済む問題ではない。特に、電車の乗換案内が機能として省かれてしまったのは痛い。この問題を回避する方策を見つけるのは、大げさでも何でもなく死活問題。かくいう私も同じ立場なので、目的別にあれこれ調べてみた。お困りの方の参考になれば幸いだ。

新「マップ」アプリに足りない電車乗換え案内

 地図アプリに埋め込まれた地図提供者の著作権表示を見ると、膨大な事業者から地図情報をかき集めて来ていることが分かる。だが、これを世界各国の利用者に満足してもらえるレベルにまでまとめ上げるきめ細かな開発体制を取らなかったために、大変大ざっぱな地図アプリになってしまった。特に、アプリを使ってフィードバックする体制が各国ごとに取れていなかったため、米国以外、特に日本などでは表示文字なども英語のままになってしまうなど、商品としてはあり得ないレベルになってしまった。特に日本では地下鉄などの公共交通機関が網の目のように発達しており、依存度が高い。シリコンバレーに腰を据えての開発では、日本で地図アプリ内の乗り換え情報がことのほか重要であることに思い至らないのかも知れない(図1、図2)。

図1 「マップ」アプリにどんなデータを使ったかは、ここからかいま見ることができる。右下をめくるとアプリの著作権情報などを表示するリンクがある。
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図2 世界各国から地図データをかき集めてきていることが分かる。日本からはインクリメントPから情報提供してもらっていることも分かる。
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 アップル純正の新「マップ」アプリに決定的に足りないか、誤って組み込まれているのは最新の建物情報、鉄道網などの情報だ。間違っていたり、無かったりするものだから、これに頼って生活を回していた人は目的地にたどり着けない。また、電車の乗り換え案内に至っては機能が入っていないので、サードパーティのアプリに頼らざるを得ない。「マップ」アプリで行き先検索をすると、そこはサードパーティのアプリに任せた、とばかりに、乗り換えアプリがズラリとリストされる。マップアプリで入れた検索条件はそのままサードパーティアプリに引き継げるものもあって、うまくことが済む場合もある(図3)。

図3 「マップ」アプリで経路検索をすると、iPhoneにインストールしているアプリに引き継がれる仕組みになっている。適切なアプリがインストールされていない状態であれば、App Storeにあるアプリの一部が紹介される。ただし、幅広く紹介されないので、この記事などを参考に最適なものを自分でインストールすることをお勧めする。
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