米国の多くの大学には、ラーニングセンターと呼ばれる施設が設置されている。ここでは、授業で分からないことについて個人指導を受けられる。指導するチューター役は、その大学の学生である場合が多いが、最近はオンラインの個人指導を併用する大学が増えている。

24時間の秘密は時差にあり

 個人指導を手がけるサービスとして代表的な「Tutor.com」や「Smartthinking」は、24時間オンラインで質問できる。数年前、米国の学会に行ったときに、デモブースの係員にどういう体制をとっているのか聞いたところ、「世界各国にチューターを配置し、時差を利用しているのです」との答えに驚いた記憶がある。コールセンター業務で、仕事の国境を越えたアウトソーシング(外注化)が進んでいることは知っていたが、ついにその流れが教育サービスにもやってきたかという感慨を持った。

 現在では日本でも、「レアジョブ」などSkypeを利用してフィリピンとつなぐ低価格のオンライン英会話サービスが普及し始めている。インターネットの高速化と基幹回線の大容量化が進むことによって、映像や音声を利用した同期型(学習者と支援者が同じ時間を共有する方式)の学習サービスが、国境を越えた学習を容易にしたのである。このような「オンライン家庭教師」サービスは、小学校から大学レベルまで幅広い教育内容で展開されており、家庭だけでなく学校の補習授業にも利用されている。

インドなど海外のチューターを活用することにより、24時間かつ低価格のサービスを実現した「TutorVista.com」。仮想ホワイトボードを共有した音声コミュニケーションにより学習支援を行う
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