2012年7月28日から、Facebookで高校生が進路について考える「Socla(ソクラ)プロジェクト」が始まった。北海道から九州までの約60名の高校生が、オンラインで学んでいる。

 このプロジェクトは、筆者が所属する東京大学大学院情報学環とベネッセコーポレーションの共同研究で実施されている。Facebookを使いながら自分の進路に関わる問いを立て、大学生や社会人のサポートを得ながら、自分なりの答えを2週間で探求するオンラインサマースクールである。

Facebookで高校生が進路を考える

 読者の皆さんは大学を選択する際に、途方に暮れた経験はないだろうか。高校生には、大学で何が学べるのか具体的なイメージを持つことが難しい。さらに、その前提として、将来どのような職業に就きたいのかと聞かれても、働いた経験もほとんどないので答えは思い浮かんでこない。

 最近は、学校でキャリア教育も行われるようになってきているものの、実際に話を聞いて体験できる職業は限られている。学習者一人ひとりの関心に合う情報が提供されることは稀である。

 ソーシャルメディアが普及した社会では、これらの情報を持つ大学生・社会人と高校生をつなぐことができる。ただ、通常の社会関係ネットワークは、所属する組織を基盤にしているため、高校生は高校生同士、社会人は社会人同士でつながっている。これらを縦につなぐには、ソーシャルメディア上に新しいコミュニティをデザインする必要がある。Soclaでは、ボランティアで応募してくださった約40名の大学生・社会人サポーターと高校生をつなぎ、高校生たちが進路について考える活動を支援している。

Soclaプロジェクトのページ。このページを通じて、一般公開質問に対する回答を募集している。高校生と、サポーターである大学生・社会人の議論は、安全を考慮して専用の会議室で実施する
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