「米国の大学の70%が、Facebookを、入学者選考における重要な参考資料と捉えている」

 これは、大学の検索サービスなどを提供する米Cappex.comが、米国の大学の入試担当者に実施したアンケート調査の結果である。大学進学予備校などを運営する米Kaplan Test Prepによる別の調査では、実際に生徒のFacebookページやSNSのアカウントを確認する担当者が24%、Googleで氏名を検索する担当者も20%に達することが明らかになっている。

Facebookを評価する入試

 米国の大学では、入試担当事務局(Admission Office)が、高校の成績とSAT(大学進学適性試験)のスコア、推薦書や特徴的な学習履歴を総合して合否判定することが一般的に行われている。そのため、多くの高校生が利用しているFacebookは、普段の活動について知るための重要な資料と位置付けられているのである。

 Facebookをチェックするというと、悪いところを見つけるために使っているイメージを持つかもしれない。だが実際には、優れた学生を積極的にリクルートするために行っているケースの方が多い。ボランティア活動やプログラミングサークルなど、自律的に学ぶ習慣を備え、学習を駆動する問題意識を持っている学生を発見するために使われているのである。

 とはいえ、Facebookでユニークな活動をしていればそれだけで入学できるわけではない。アメリカのAO入試は基本的に学力重視であり、Kaplan Test Prepのアンケート調査においても、受験者が不合格になる最大の要因は高校の成績(53%)であり、次いでSAT(19%)となっている。

 つまり、Facebookの情報は、一定の学力水準が確保された候補者の中で、より能動的に学習できる生徒を選ぶために使われているのである。

学習に関する情報サイト「Schools.com」が公開するグラフ。70%の大学がFacebookを重要な資料として認識しており、さらに13%の大学は、ソーシャルメディア上の情報を入試で利用するためのポリシーを既に策定している。ポリシー策定を計画中の大学も21%にのぼる
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