今回は、4月に発売された「Crucial Adrenaline」(クルーシャル・アドレナリン)を試してみた。ハードウエアとしてはSSDだが、ソフトを利用して既存のHDDのキャッシュメモリーとして扱うことにより、HDDの見かけの読み書きを高速化するという製品だ。ユーザーがOSやデータの入れ替えをする必要が無く、導入の敷居が低い。

 Crucialは、半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーの1ブランド。日本では同社の日本法人マイクロン・ジャパンのレキサーメディア事業部が扱う。現在の店頭価格は約1万円弱だ。

SATA接続のSSDを内蔵ベイに増設

 私は、日ごろ持ち歩くノートパソコンとは別に、デスクトップパソコンも使っている。Windows Vista時代の終わり、2007年に購入したCore 2 Quad搭載のミニタワーだ。グラフィックスボードにRadeon HD4850が刺さっていて、メモリーは4GB、HDDは2TB(1TB×2、RAID0)ある。当時としては中の上、ぐらいのスペックだったと思う。その後、Windows 7にアップグレードして作業等に使っている。

 このクラスのマシンだと、日常でストレスを一番感じるのはソフトの動作速度や画像の描画速度などではなく、HDDのアクセス速度だ。そこで、購入段階からHDD2台を1台として使うRAID0でシステムを組み、アクセス速度の底上げを図っていた。それでもときどき、ソフトの起動やデータの読み書きがもっと早ければ、と感じることがある。

 HDDをSSDに換装すれば高速化できるが、1ドライブ当たりの最大容量が小さく、価格も高い。それに、システムの移動等の手間もかかるので二の足を踏んでいた。そこに登場したのがAdrenalineだった。

 難点があるとすれば、キャッシュプログラムがWindows 7 専用であることと、パソコンに内蔵するタイプの製品であるため、パソコンに増設ベイ(と増設作業)が必要なことだろう。また、キャッシュプログラムの動作環境には次のような制限もある。キャッシュ対象のHDDは、容量2TB以下でプライマリのブートドライブのみ。また、GPTパーティションはサポートされていない。幸いなことに、私のパソコンは全ての条件を満たしていた。

Adrenalineの本体。製品名の入ったラベル以外、外見は同社製のSSDと変わらない。基板はHDDのようにシャーシに覆われていて見ることができない。
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