サンフランシスコとシリコンバレーを含むベイエリアは、テクノロジーの中心地だが、もうひとつ別の中心地としても有名だ。「ゲイ」である。ゲイは広くはレズビアンも含む呼び方だ。

 進取精神の旺盛なこの地域は、古くは金(ゴールド)を求めて、その後はいろいろな新天地となり、ヒッピー文化も生まれた。ここ近年はもちろんテクノロジー。そして、それと同じくらいのペースで、同性愛者のゲイ、レズビアン、そしてバイセクシュアルの人たちもここに多く集まってきたのだ。田舎で妙な目で見られるよりは、ここにいた方が過ごしやすいと、今でもサンフランシスコを目指してくる人々は多い。

2012年6月24日、サンフランシスコのプライドパレード。すごい人出だ
[画像のクリックで拡大表示]

 そんな本場に住みながら、今までなかなかゲイコミュニティーに触れる機会がなかったのを何だか申し訳なく思っていたのだが、思い立って、さる日曜日に毎年開かれるゲイパレードに行ってみた。これがすごかった。

 最近は、もうゲイパレードとは呼ばない。正式には、「プライドパレード」という名前になっている。オバマ大統領が「プライド月間」と指定した今月6月は、ゲイコミュニティー関連のさまざまな催し物が全米で開かれた。それがうんと盛り上がる最終日曜日は、サンフランシスコだけでなく、ニューヨークやシカゴでもパレードが開かれた。

 まず驚いたのは、その人出。市内に駐車するのは難かしいだろうと思って、めずらしく無人運転の地域電車、Bay Area Rapid Transit(BART)に乗って市内の中心地まで行ったところ、これが日本の通勤電車並みに混んでいた。ゲイコミュニティーへの支援を表明する虹色のものを身に付けた人々も多い。

思い思いの格好で楽しむ。虹色のファッションはゲイコミュニティーへのサポートの証。若い女の子たちには虹色ハイソックスが人気のようだった(写真右)
[画像のクリックで拡大表示]

 中心地に到着すると、既にパレードは始まっていて、人だかりでまったく見えない。随分歩いて、メディア関係者も入れる特別ベンチのようなところを見つけてやっと見えるようになった。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら