総務省主導で始まった「フューチャースクール推進事業」の概況を前回お話ししました。今回は、総務省のガイドライン(手引書)から見えてきた、同事業の成果と課題についてお話しをしましょう。

 このプロジェクトは3年間の期間限定ですから、先生方や関係者は、これらの事業が終わった後のこと、特に、予算措置がなくなった場合のことを心配しています。将来的になんらかの形でフューチャースクールが継続されるには、4年間の“成果”がどのように評価されるかという点にかかっています。

2012年版ガイドラインが公開される

 2012年4月に、総務省から2011年度フューチャースクールの成果をまとめた「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2012」が公開されました。2011年度の取り組みを踏まえて、明らかになったポイントや留意点などを盛り込んだものです。

 同ガイドラインから、フューチャースクールの大きな特徴である「1人1台のタブレットパソコン利用」とそれを支える「学習のスタイル」についてポイントを絞って説明したいと思います。

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2010年度の成果を取りまとめた初年度のガイドライン(左。「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2011」)は、新しい学習環境導入時の手順や配慮事項を詳細に記述。実際の機器等の導入が2010年の夏休み以降であったため、業者も苦労したようで、導入に関するトピックが豊富に記録されている。2年目のガイドライン(右。「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2012」)はボリュームもグンとアップし、様々な角度から実証報告を記載。いずれの年度も授業での取り組みなどの映像を保存したDVDが用意されていて、子どもたちの学習活動の様子がよりよく分かるようになっている

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