米スタンフォード大学医学部教授であるチャールズ・プローバー氏らが、授業から「講義」をなくすことを提案し、話題になっている。

 医学はこの100年で急速な進歩を遂げ、学ぶべき知識も爆発的に増加しているが、学習の方法はほとんど変わっていない。教授が教壇で知識を説明し、学生はノートをとって記憶するというスタイルである。

 プローバー氏は、「講義のない教室」と題された論考の中で、限られた授業時間を活用するためにテクノロジーを利用した学習の方法を検討している。それは、講義の内容を10分から15分の映像にまとめて自宅や講義の空き時間に視聴できるようにし、授業では患者の臨床事例や生理学的知識の応用を中心とした対話型の活動をするというものである。この方法を導入した生化学の授業では学生評価が大幅に向上し、出席率も30%から80%に増加したという。

 このように、説明型の講義をオンライン教材化して宿題にし、従来宿題であった応用課題を教室で対話的に学ぶ授業は、「反転授業(Flipped Classroom)」と呼ばれる。数年前から、米国の小・中・高等学校を中心に広がり始めている。

反転授業のイメージ(オンラインの学習システムを手掛ける米Knewtonが開設するWebサイト「The Flipped Classroom Infographic」より)。講義を宿題にすることにより、教師の役割が“壇上の賢人”から“学習者に寄り添う導き手”に変わる
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